第67章 *最高潮ビート*
『ほんとに凄かった。ヴィルさんキラキラして、みんなもキラキラして..それを見たお客さんもキラキラしてた..』
綺麗なものを見て興奮した子供のように目を輝かせるレイラに、ヴィルは愛おしむように目を細めた
ヴィル『今のあんたの方が、キラキラしてるわよ。その目、うるさいくらいに輝かせちゃって..でも、あんたをそんな風に感動させられたなら、良かったわ』
『~♪..あ、ごめんヴィルさん。すぐ退くね』
撫でられる感触に気持ち良さそうにしていたが、ヴィルの怪我のことや、彼を座り込ませたままだということに気づき、急いでその場から退いた
ルーク『ほら、手を貸すよ』
ヴィル『平気だって言ってるのに..まあ、ありがとう』
ルークの差し出した手を掴みゆっくり立ち上がると、そのまま真っ直ぐ控え室へと歩き出した
エース『レイラ~。オレたちにはなんかないわけ?』
デュース『僕たちも精一杯やり遂げたんだ。労いの言葉の1つでも欲しいところだな』
カリム『どうだったレイラ?オレたちのパフォーマンス!』
『うきゅ...ん、みんなほんとに凄かった。1番見慣れてるのに、それでも初めて見たみたいにワクワクしたの。みんな笑顔で、楽しそうで...
泣いちゃいそう』
笑顔の瞳から僅かに滲み始めた涙に全員が一瞬焦りを見せたが、自分たちのパフォーマンスに泣くほど感動してくれたことに、嬉しさが込み上げてくる
カリム『そっかそっか..ありがとな、レイラ。そこまで思ってくれて』
抱き締めている力を少しだけ強め、あやすように背中をトントンと叩く
エース『ちょっと、カリム先輩だけズルい。オレらにも抱きつかせてくださいよ』
カリム『え~。オレもまだこうしてたいのに』
ジャミル『いいから寄越せ。お前だけのじゃないんだ』
エース『って、ちゃっかり横取りしてるじゃないっすか!』
エースに気を取られている隙に、横からレイラをかっさらうジャミルは、嬉しそうに腕に閉じ込めてそっと頬にキスを落とした
『ん..ふふ..ジャミさん、お疲れ様。ソロパート、凄くカッコよかった』
ジャミル『当然だ。1番力をいれて練習したからな』
エース『レイラっ!オレは!?』
デュース『僕はどうだった!?』