第66章 *衝突マックス*
エペル『..っ!..えっ、あれっ?嘘っ!会場が一瞬で元通りになってる!?』
デュース『本当だ!』
目を開けると、そこには崩れたコロシアムがまるで時を戻したかのように綺麗に戻っていた。余りにも強大なその力に、エースたちは改めてマレウスに畏怖の念を抱いた
カリム『うおおっ!?これ、マレウスが魔法でやったのか!?すっげえ~~!』
エース『うへぇ..マジフト大会で見たときも思ったけど、レベルが違いすぎ..』
ルーク『竜の君、素晴らしいよ。君の魔法はいつでもマーベラスだ!』
マレウス『舞台が元通りになれば、お前たちの余興が見られるのだろう?僕はただ、それに興味があっただけだ』
ユウ『スゴい!スゴいよツノ太郎!!』
手放しで無邪気に褒めるユウに、マレウスは少し嬉しそうに笑った
マレウス『ふ、ははっ!お前、僕の正体を知ってもそのあだ名を貫くつもりか?』
ユウ『もう慣れちゃったし..ダメだった?』
マレウス『いや、構わない』
ユウ『ありがとう。それにしても、ほんとスゴかったなぁ!さっきの魔法...っとと』
マレウスの一瞬で会場を元に戻した魔法に興奮を抑えきれずにいると、ふと肩に重みを感じて目を向けると、肩越しに黒い兎耳が見えた
ユウ『そうだね、疲れちゃったよね。本番が始まるまでに少し休ーー』
ズルッ....バタッ....
ユウ『え..?』
『『『レイラっ!!!』』』
ユウの肩に寄りかかっていたレイラの体が突然力なくずり落ちてその場で倒れ込んだ
ユウ『レイラどうしたのっ!?』
『ぅっ...ぁっ...っげほ..くる、し..っ』
レイラはその場で苦しそうに身をよじり、過呼吸を起こしていた
ユウ『え、え、ど、どうして..』
エース『おいレイラっ、どうしたんだよっ!?』
デュース『一体何が起きてるんだ!?』
全員が一斉に駆け寄り声をかけるが、レイラはただ苦しそうにもがくだけだった
カリム『これって、もしかして..』
ヴィル『あ..あ..アタシの、せい..』