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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第66章 *衝突マックス*






エース『お、終わっ、た?』


ヴィルの体を覆っていたブロットが消え、元の制服姿へと変わると、それを待っていたかのように氷がバキッと音を立てて崩れ落ち、ヴィルはその場で倒れこんだ


ルーク『ヴィル!!』


エペル『ヴィルサン!!』


ルークたちが急いで駆け寄って抱き起こすと、ヴィルが小さく呼吸していることに気づいて、ほっと胸を撫で下ろした


ルーク『良かった..』


エース『ヴィル先輩戻ったの?はぁ..やっと終わったぁ..』


デュース『っ、レイラは!』


ユウ『ここだよ』


ユウはレイラを横抱きにしたままエース達の元へと歩いてくると、そっと眠るヴィルの横にレイラを座らせた


『ヴィルさん...良かった..』


エース『レイラ、大丈夫なわけ!?あんなヤバそうなのまともに食らって』


『ん...痛かったけど、大丈...うきゅっ!!』


大丈夫、と言おうとしたその時、ある人物に勢いよく抱きつかれ苦しそうな声をあげた


ジャミル『~~っ!!本当にお前はっ!!』


『ジャミさ..苦し..』


ジャミル『自己犠牲も大概にしろっ!!ヴィル先輩が本気を出していなかったら良かったものを、あれが最後の攻撃並の威力だったら、死んでいたかもしれないんだぞ!!』


突然、肩を強く掴みながら激しい剣幕で捲し立てるジャミルに、周りはおろか捲し立てられているレイラ本人でさえ唖然としていた


ジャミル『何で俺を庇った!何で自分の命よりも俺を優先したんだ!あの攻撃でボロボロになって倒れたお前を見て、俺がどんな気持ちで..っ!』


カリム『ジャミル...』


ジャミル『好きな女が自分を庇って死んだなんて、俺はそんなのは...っ!』


悲痛な表情でレイラの顔を見上げたジャミルは、一瞬で言葉を失った


唖然とした表情のまま、レイラの目からつうっと2つの涙が静かに流れ、ポタポタと濡れたコンクリートに染み込んでいく



『ぁ...ぅ..ジャミ、さ...っ..』


ジャミル『(はっ、しまった!大きな声で責めるような事を言うのは、レイラにとってタブーだった!)』






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