• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第8章 *先輩サウザント*




トレイ『エース...ここで盛るな』


エース『トレイ、先輩...』


トレイ『とにかく落ち着け。レイラから一回離れろ』


トレイが現れ止めてくれたことにより、エースはハッと我に返ることが出来た。腕の中で真っ赤になりながら呼吸を整えようと、荒く息を吐くレイラの姿に慌てて距離をとった


エース『わ、悪いっ!!マジで...』


『へ...き...///』


トレイ『まったく...一応ここは人もよく通る場所だ。ちゃんと考えろ』


エース『...うす。...てかトレイ先輩、いつから』


トレイ『...お前たちが1回目のキスしてるとこ』


エース『最初からじゃないっすか!』


トレイ『まぁまぁ...にしても、お前たちそういう関係なのか?俺はまたてっきり、ユウと...』


エース『っ...そういうのじゃ...ないっす。オレも、ユウも...レイラとは』


『トレイさん、エースを責めないで。関係とか分かんない、けど...ユウもエースも好きだから、だから...』


何とかしてエースは悪くない、と説明したいのに上手く伝えられず、徐々に声が小さくなっていく


トレイ『...無垢で無知ってのは怖いな』


『え...』


トレイ『別に咎めようとか思ってないから安心しろ。ただ確認したかっただけなんだ...自分のためにも』


腰を屈め目線を合わせると、レイラを安心させるためにポンポンと頭を優しく叩く


『トレイさんのため...?』


トレイ『...俺にもチャンスがあるんだって』


???と首をかしげいまいち理解していないレイラを他所に、エースは1つの可能性に気づきトレイを見る


エース『先輩...まさか』


トレイ『想像におまかせするよ...』


ニイッとエースに挑戦的な笑みを送ると、体勢を戻し"そろそろデュース達も戻ってくるぞ"とだけ残し、厨房へと戻っていった


二人だけの空間が静寂に包まれ、やや気まずい雰囲気が漂っていた


『エース、ごめん』


エース『な、何でオマエが謝るんだよ。悪いのは、寧ろオレだし...』


『きっと、私のこの香りのせいだから...』






/ 2232ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp