第8章 *先輩サウザント*
『うん。特殊な子の外見には何か特徴があるらしいんだけど、そこは教えてもらえなかった。でも、その子の香りは他の人よりも強くて良い匂いがするの。それはその子の心が成長する度に強さを増すって....』
エース『じゃあ...今レイラが初めて"嫉妬"とかを覚えたから匂いが強くなったのかも』
『待って、ママは私のことその特殊な子だなんて一言も』
エース『もしかしての話だから分かんねぇけど。もしそうだとしても、追々話すつもりだったんじゃね?別に今すぐに言わなきゃいけないことじゃないし?』
『....まぁそっか』
少しの疑問を残しつつも、レイラはとりあえず納得することにした
エース『あ~にしてもこの匂いすげぇ良いんだけどさ...嗅いでるとなんかこう...ソワソワしてくる』
突然肌に伝わるエースの温もりの温度が少し増し、どうしたのかと顔を上げると、髪と同じ赤茶色の瞳が熱に揺れているように見えた
『どしたのエース...さっきより熱い。風邪引いちゃった?』
エース『いや...寧ろ気分は良い、んだけど...なぁレイラ、もっかいキスしていい?今すげぇしたい』
すがるような目で顔を近づけられるが、レイラには断る理由がないため、小さく頷いた
エース『っ...レイラ...///』
はぁっ...と熱い吐息が唇を掠め、レイラにゾクッとした刺激が背中を伝ったと同時に、噛みつくようなキスで唇を奪われた
『んんぅっ...///ふ...っん...///』
エース『んっ...はぁっ...///すげ...さっきよりも』
興奮した声がキスの合間から漏れだし、互いの熱を上げていく
すると、レイラの腰に添えていた手がスルッと徐々に上へと体を滑り、胸の上を撫で始めた
『やっ...///ぁぅっ....///んぅ...』
抗議しようと一度離れたが、すぐに引き寄せられ再び唇を塞がれる
エース『はぁっ...///レイラ...今のオマエ、すげぇ可愛い///』
『え...す...///っは...ダメ...』
エース『悪い....』
手を胸に当て押し返そうとするが力が入らず、またキスされそうになる
だが、すんでの所でエースの肩に後ろから手を置く人物がいた