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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第66章 *衝突マックス*






コロシアム・特設ステージ



戦いの激しさを物語る、ボロボロに崩れたステージでは、エースたちの奮闘の甲斐もあって、ヴィルの方にも徐々に疲れが見え始めていた。だが、それと同時にエースたちのほうも限界に近づいていた


ヴィル『あぁ..おせっかいなジャガイモども!こうなったら..お前たちもろとも道連れにしてやる..!』


タンッと足を踏み鳴らすと、ヴィルの足元から毒霧が溢れ出てコロシアムを埋め尽くそうとしていた


カリム『ヴィル、もうやめろ!!このままじゃ、お前の命が..!』


ジャミル『くっ!あと少しでブロットの化身を破壊できそうなのに』


エース『はぁ、はぁ..っ!オレ、もう魔力が尽きそうなんだけど!』


グリム『オレ様も、もう一吹きたりとも炎が出せねぇんだゾ~..』


ルーク『みんな立つんだ!せめて毒霧が届かないところまで退避を..ゴホゴホッ!』


さすがのルークも長時間の魔法の使用と毒霧のせいか、その場に膝をついて動けないでいた















デュース『ーーお前ら、伏せろ!』













突然マジカルペンをヴィルへと突きだして叫ぶデュースに、全員がポカンと呆気にとられた


エペル『あっ..そうか!みんな、デュースの言うとおりにして!はやぐ!』


唯一デュースが何をしようとしているかを察したエペルは真っ先に地に伏せ、エースたちにも早く伏せるように叫んだ


二人の勢いにつられるまま全員がその場に伏せると、デュースは1人、ヴィルを真っ直ぐに見つめ、ペンを握る手に力を込めた


ユウ『デュース、何をするつもり?』









デュース『僕は、頭を使って考えるのが苦手だ。何でも繰り返し叩き込まないと、理解できない。でも..何十回、何百回、叩き込まれればものにできる!』


デュースのピーコックグリーンの瞳が、大嵐の中決意と覚悟に満ちた光を灯して鮮やかに輝く。そして、バチバチと音を立てて、尽きかけていた魔力が一気に増幅し始める


ルーク『なんだ..デュースくんが纏う魔力が膨れ上がっていく!?』


エース『は!?えっ、まさか..』


ヴィル『なん、ですって..どこに、そんな魔力を、残して..!』




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