第64章 *開幕ボルテージ*
?『次はロイヤルソードアカデミーのみなさん。スタンバイお願いします!』
ネージュ『はぁーい!今行きまーす』
『『『!!!』』』
エース『オレらの次、ロイヤルソードアカデミー!?』
デュース『丁度いい。どんなパフォーマンスか、見てやろうじゃねぇか』
カリム『おお、じゃあ休憩がてら客席に座って見ていこうぜ』
ヴィル『ちょっと。映像を確認して反省点を洗い出す方が先って言ったでしょう?』
ルーク『まあまあ、毒の君。競うべきライバルの実力をしっかり把握しておくのも大切なことだよ』
宥めるように肩を叩くルークに、ため息をつきながらも"それもそうね"とヴィルは客席へと降りていく
ヴィル『まあ、アタシたちの美しさには勝てないでしょうけど』
エース『んじゃ、オレらも客席行こーぜ』
ヴィルの後を追ってエースたちも次々とステージを降りて、2階席にある客席へと向かっていく
『ん、しょ....ん?』
階段を少したどたどしく降りるレイラの前に、そっと手が差し伸べられる
ルーク『大丈夫かい?お手をどうぞ、兎の君』
『...』
この前のこともあり一瞬躊躇を見せたレイラだったが、その手にゆっくりと自身の手を重ねた
『あり、がと..』
ルーク『ふふ。このまま客席までエスコートさせていただいても?』
『...ん』
コクンと頷いたレイラに"メルシー"と嬉しそうに顔をほころばせると、その手を優しく握り客席へと連れていった
ユウ『(くそぅ!!僕がエスコートしたかったのに!!ルーク先輩、やりおるっ!)』
ルークの流れるような所作にギリギリと悔しそうにするユウを最後に全員客席へと座ると、ネージュたちの出番が回ってきた
?『ロイヤルソードアカデミーのみなさん、お願いします!』
ネージュ『みんな~っ、出ておいで~!』
『『『はーい!!』』』
そこに現れたのは、ネージュと学園祭を見回っていた時に、ここの生徒に絡まれていたロイヤルソードアカデミーのドワーフ達だった
ヴィル『..!!??』