第64章 *開幕ボルテージ*
『『『ぐわーーっ!!』』』
リドルのユニーク魔法により首輪をつけられた生徒たちは、急激な魔力を消失と首輪の重さにその場で崩れ落ちた
リドル『まだ文化祭が始まって間もないというのに、早速騒ぎを起こすなんて、ハートの女王の法律以前の問題だ!』
生徒A『ちくしょ~..よりによってローズハートに見つかるなんて..』
リドル『ナイトレイヴンカレッジの品格を貶めた罰だよ。暫くその首輪をつけたまま反省するがいい!』
『『『お、覚えてろ~~!』』』
お決まりのような逃げ台詞をはいて走り去って行った生徒たちを見届けると、トレイは絡まれていた少年たちに優しい口調で話しかけた
トレイ『君たち、大丈夫か?うちの生徒がすまなかったな』
?『は、はい..へぷち!』
そう答えたマフラーを巻いた少年は、鼻の頭を真っ赤にしながらくしゃみを1つした
?『助けてくださって、ありがとうございます』
眼鏡をかけた少年は、礼儀正しく頭を下げてトレイたちにお礼を言った
ユウ『(何だか可愛い人達だ..)』
『お耳尖ってる..妖精さん?』
?『てやんでぇ。助けてもらわなくても、オレだけで何とか出来たってのによぉ』
目を吊り上げた少年は、リドルの助けに納得がいっていないようにふいっと顔を反らした
?『こらっ、グラン!またそんなこと言って』
トレイ『その制服..君たちはロイヤルソードアカデミーの生徒だよな?』
?『はい、そうなんです!』
グリム『えぇ?おまえら、オレ様とそんなに背丈が変わらないのに、ホントに高校生なんだゾ?』
グラン『さっきから、なんなんだ!失礼なやつらだ!オレたちはドワーフ族にしちゃでかいほうなんだぜぃ、ふんっ!』
?『グラン。やめなさいったら。ところで、みなさん。私たちと同じくらいの背丈をしたドワーフ族四人を見かけませんでしたか?実は控え室に行く途中、仲間とはぐれてしまって..』
リドル『見かけていないね。放送部に呼び出しを依頼しようか?』
?『ふ~っふっふ~ん♪お探しものかい?それなら、この俺様に聞いてみにゃぁ』