第63章 *到頭オープニング*
ユウはこれ以上可愛い寝顔を他者に見せたくないという思いもあり、早々に起こすことにした。体を優しく揺すると、少し嫌がりながらもうっすらと目を開けて小さく微笑んだ
『おは、よ...ユウ、グリム』
ユウ『おはよレイラ』
グリム『VDC当日なんだゾ!早く起きろ』
『ん~...ぁ、林檎くんだ。おはよ』
エペル『お、おはよ//(寝起き、可愛い...)』
ユウ『さあ、準備しようね』
『ん』
エペル『あ..僕は廊下で待ってるね』
ユウ『うん、ちょっと待ってて』
パタンと扉が閉められ足音が少し遠ざかる中、ユウはまだ夢うつつの状態のレイラを優しく抱き締めた
ユウ『お着替え、僕が手伝った方がいい?』
『や...ユウ、すぐえっちな触り方するもん』
ユウ『可愛い♪じゃあ僕に襲われる前にお着替えしようね。今日はいつもと違うけど、大丈夫?』
『ん。大丈夫...ぁ』
ユウ『なに...っん』
『おはようのキス、ね』
ユウ『なにそれくっっっっそ可愛い』
グリム『オメーも早く着替えるんだゾ』
準備を済ませてエペルと共に廊下へ出ると、二階からスカラビアコンビが降りてくるところに出くわした
カリム『おはよう、ユウ、レイラ、エペル、グリム。昨日はよく眠れたか?オレは何だかワクワクしちまってさ。中々寝つけなくてジャミルに怒られちまったぜ!あっはっは!』
ジャミル『ったく..遠足前の子供じゃあるまいし』
呆れ交じりにため息をついたジャミルの後ろから、コツコツと軽快な足音が近づいてきた
ルーク『ボンジュール!おはよう!ご機嫌いかがかな、みなさま方』
『ぁぅ...//』
ルーク『..ふふ。おはよう、兎の君』
先週あった事を思いだしユウの背に縮こまるように隠れる。だが、ルークはその頬が僅かに赤みがさしているのを見逃さなかった
『おは、よ..』
ルーク『(意識されているのがこんなにも嬉しいなんて...)本番を前に、ヴィルからみんなに話があるそうだ。談話室に集まってもらえるかい?』
ユウ『はーい。レイラ大丈夫?』
『...ん』
ルーク『おや、何かあったのかい?』
『ぅぅ...狩人さんのバカ...』
ルーク『ふふふ...』