第62章 *直前プラクティス*
『パパは...?来てくれる?』
ディオン『何言ってるんだい?行くに決まってるだろ?勿論お友達のステージも見るけど何よりレイラの可愛い制服姿とか笑ってる姿とかその他もろもろの写真を余すことなく撮影するしパパとの2ショットもエミリアとの3ショットもバッチリ撮るつもりだよ♪それとレイラを狙う危険そうな男共を片っ端から殴り飛ばして手を出さないように出来るのがベストだねうんそれが一番大事かなはははははは!!!(一息)』
『ママは..?』
ディオン『ん?ちょっと待ってね。エミリア、レイラの学園祭行くよね?』
エミリア『行くに決まってるでしょ!!ディオン、当日までに超最先端高性能カメラを準備しなさい!!レイラの可愛い瞬間を一秒たりとも逃さないわよ!あと、仲良しの男の子に順番にご挨拶してあわよくば仲良くイチャイチャしてるところを納めるのよ!!』
ディオン『最後のは要らないよぉ~(泣)』
エミリア『要るわよ!将来のその中の誰を連れてきても良いように準備しないとなんだから!!あと電話代わりなさい!!』
ディオン『あふん!...家に来たら全力で追い返してやる』
ディオンから受話器を引ったくると、エミリアは興奮を呼吸で落ち着けながら優しく語りかける
エミリア『ごめんねレイラ。余りにも嬉しくて気絶しかけちゃった。学園祭のことだけどね、是非行かせてもらうわ。お友達のステージも見たいし』
『良かった...』
エミリア『もしかして、私達を気遣って悩んでた?』
『え..なんで分かったの?』
エミリア『私を誰だと思ってるの?貴女の"ママ"よ』
『!!』
エミリア『貴女を育ててまだ日は浅いけど、貴女のことは誰よりも分かってるつもりよ。
大丈夫、心配しなくていいの。寧ろもっと遠慮せずに教えてちょうだい』
『...ん..』
エミリア『チケット、楽しみにしてるわ。本番、会えるの楽しみにしてるわね。あ、あと...
レイラの後ろにいる監督生、くん?』
ユウ『!!??』
後ろからスマホに耳を当てて聞いていたユウは、まさか自分がいることに気づかれているとは思わず肩を震わせた
『ユウ..』
ユウ『う、うん..』