第61章 *苦悩シャウト*
オンボロ寮・談話室
デュースたちより一足先に帰ったユウたちは、夕食と入浴を済ませて、各々自由時間を過ごしていた
そんな中、談話室では甘い雰囲気が漂っていた
『ん...重いよ』
エース『ごめんごめん。でも風呂上がりのレイラ、すげぇエロいし良い匂いするし、たまんねぇわ』
『んゃ...くすぐったい』
ソファーの上に押し倒され、首もとにいくつものキスが落とされる。くすぐったさに身じろぎすると、逃がさないと言わんばかりにのし掛かる重みが増した
『エース..苦しい』
エース『じゃ、最後にキスだけさせて?』
『んっ...』
返事を聞く前に目の前の唇を奪うと、満足したのか上から退いてレイラの体を抱き起こした
エース『可愛い』
『うきゅ...エース、今日凄い甘えんぼだ』
エース『良いじゃん。甘えさせてよ』
ジャミル『さっきの話聞いてなかったのか?今はレイラを甘えさせるのが先決だろ』
カリム『ほらレイラ、甘えてきて良いぞ!』
『カリムさん、ギュー』
エース『あ~!逃げられた』
エースの腕からモゾモゾと抜け出すと、笑顔で待っているカリムの腕に飛び込んだ
カリム『よしよし。レイラは抱き心地が良いな。そうだ、今夜一緒に寝ないか?』
ジャミル『ダメだ。今日は俺の隣で寝ると約束したからな』
エース『へ?』
カリム『そうなのか!?くそ~羨ましいぞジャミル!あ、でもオレとお前部屋一緒だよな?』
ジャミル『言っておくが、レイラは俺のベッドで寝るからな。お前はこっちに来るなよ』
カリム『良いじゃねーか!3人で寝ようぜ』
ジャミル『絶対にお断りだ。第一、狭くて入らない』
ギャイギャイと小競り合いを始めると、談話室の入り口からガタンと音と共にユウがフラフラとした足取りで入ってきた
『ユウ、お風呂上がったの?』
ユウ『....』
『ユウ?』
ユウ『ジャミル先輩』
ジャミル『何だ?』
ユウ『そんな話聞いてませんけど???』
ジャミル『当然だ。お前のいるところで誘っても茶々入れてくるだろ』
ユウ『キエエエエエエエエエ!!!!!』