第4章 *覚醒ストレンジャー*
ビックリすることしか出来なかった私を、何かあったかいものが包んで炎から遠ざけてくれた
?『危なかったな。おい、大丈夫か?』
『えっと..ん..怖かった..』
そこには知らないお兄さん
緑髪で眼鏡、左の目元にクローバーの模様
さっきの炎を思いだし、怖くなってお兄さんの服をギュッと掴むと、心配そうに私を見つめながらそっと頭を撫でてくれた
?『そうだよな..もう大丈夫だから。な?』
『ん....』
ユウ『レイラ!大丈夫!?』
『あ、ユウ』
ユウ『グリムは今他の人が捕まえてきてくれてるから..って』
ピシッと固まったように立ち尽くすユウ。どうしたんだろ?
?『あ~..いや、違うぞ?巻き込まれそうだったから咄嗟にだな』
『ユウ、どうしたの?私なら大丈夫だから』
ユウ『う、うん!そっか無事なら良かった!』
何か焦ってる。ユウってば変なの
そう思っていると、赤髪の小さな男の子の...あれはユニーク魔法かな?首にハートの首輪をつけられて捕獲されたグリム
リドル『ハートの女王の法律・第23条"祭典の場に猫を連れ込んではならない"猫である君の乱入は重大な法律違反だ即刻退場してもらおうか』
グリム『オレ様は猫でもねぇ~っ!!こんな首輪すぐ燃やして...!あ、あれ?炎が出ねぇんだゾ!』
リドル『ふん!ボクがその首輪を外すまでキミは魔法を使えない、ただの猫同然さ』
グリム『に、にゃにー!?オレ様はペットじゃねーんだゾ!』
リドル『心配しなくてもキミみたいなペット、こっちから願い下げだ。ま、学園からつまみ出される頃には外れてるよ』
必死に首輪を外そうとするグリム。多分取れない
クロさんに、グリムは私達のペットじゃないって言うと、グリムはそのまま連れていかれた
学校からポイされちゃうのかな?でもあんなに必死に生徒になりたがってるんだから、少しくらいお願い聞いてくれてもいいと思う、けど..
それに、ちょっと耳とか触ってみたかった
その後、どこかの寮長がいないっていう話が聞こえてきた
マレウス...?聞いたことあるようなないような。余り家から出たことなかったから、周りの事はそんなに知らない