第59章 *挽回プリンス*
『んぅ...ふ..ぁっ..んっ..//』
長く深いキスが離れ、静かな部屋に二人の荒い呼吸が広がる
酸欠気味のレイラが呼吸を整えていると、エースは首元に顔を埋め、唇を滑らせながら服で隠れない部分に独占欲の証を刻み込んだ
『はぁ..はぁ..そこ、見えちゃうよ..』
エース『いーの。寧ろ見せつけだし』
『もう..ん..ぁ..//ん、ふふ..くすぐったい』
下から上へと舐めあげられ、甘い声をあげながら身をよじると、エースの顔が今度は耳元へと移動する
エース『くすぐったいだけ..?』
『ひっ..ぁ..みみ..//』
エース『ホント、耳弱いよな』
可愛すぎ、と笑って耳にキスをすると、隣に寝転び優しく頭を撫で始めた
エース『ホントは気持ちいいことしたいんだけど、VDC終わるまで我慢するわ』
『じゃあ、終わったら..する?』
エース『オレはしたい。レイラは?』
『..私も、したい..//』
エース『はぁ~マジ可愛い。その為にもダルいけど練習頑張るか..』
『私もお手伝い、いっぱいする』
エース『頑張りすぎて倒れんなよ?お前、すぐ無茶するから』
『大丈夫、だと思う』
エース『ははっ、どうだろうな』
撫でていた手を腰に滑らせて抱き寄せ、掛け布団を掴んで首元までしっかりと被った
『エース、ギュッて..』
エース『してるしてる。レイラってあったけぇな』
『エースもあったかい』
エース『あ、そうだ。兎の癒し、あと2つお願い聞いてくんね?』
『なぁに?』
エース『あの匂い嗅がせて。ただし薄めにな?オレが手、出さない程度に。あと..今日はオレを抱きしめて寝て?』
『んふふ..いいよ』
背中に回していた腕を解き少し身体をずらすと、いつもエースたちがやってくれているように、彼の頭を抱え込んで自身の胸元に抱き寄せた
そして、僅かに感じる程度の甘い匂いをふわりと漂わせ、赤茶色の髪を撫でた
エース『良い匂い..それに、レイラに抱きしめられるの、なんか新鮮で良いわ』
『兎の癒し、満足した?』
エース『今回は満足』
『良かった。んふふ、おやすみ。大好きだよ』
エース『オレの方がお前のこと好きだし。ふ..おやすみ』