第59章 *挽回プリンス*
『???でもギュッてするのはいつものことだよ?』
エース『うん、分かってる。分かってんだけど..最近のお前..なんかエロいんだよ..//』
『っ..そんな、つもり..ない..//』
熱を帯びた瞳に見つめられ、レイラの鼓動も次第に速くなる。瞳の熱が伝染して身体を火照らせていく
エース『そんなつもりなくてもなってんだよ。ホント、タチ悪い..//』
『私、悪くな...んっ..//』
突然、後頭部を押さえつけられながら唇を奪われる。部屋の照明はいつの間にか消され、窓からの蒼白い月明かりが二人の姿を照らす
『ん...っ..//』
エース『っ...は..レイラ、すげえ可愛い//』
『..もう..私からキスしてほしかったんじゃないの?』
エース『そのつもりだったんだけどさ、我慢できなくて』
『むぅ....ね、電気消したのエース?』
エース『ん?ああ、そうそう。もう消灯時間だし、電気ついてるのでバレたら面倒じゃん?折角、久しぶりにレイラのこと、独り占めできんのに』
拗ねたような顔が月明かりが優しく照らし、レイラはそんな彼を愛しくなり、今度こそ自分から顔を近づけ唇を奪う
エース『!!...っ..//』
『ん....//』
エースは突然のレイラからのキスに驚くも、静かに目を閉じてキスに応えた。互いに唇を食み、求め合う二人の姿は月明かりによってシルエットとなり、部屋の壁に映し出される
『っ...//』
エース『っ、はぁ..口、開けて..//』
『ん..ぁ...っぁ..//』
頬に手を滑らせ、親指でそっと下唇をなぞると、素直に口を開いたその間からそろりと舌を侵入させた
口内に走る快感に目を強く瞑り、首に回された腕がビクビクと反応させる。そんなレイラの様子に高揚感が沸き上がったエースは、しっかり抱きしめるように回した腕で支えながら、自分ごとレイラの身体を押し倒した
そこからはただ深く舌を絡ませ、時折髪を撫でながら甘いキスに溺れていった