第59章 *挽回プリンス*
ヴィル『そこまで。今日のレッスンはここまでよ』
夕日がもうすぐ沈みそうな頃にレッスンが終了し、体力が限界を迎えたエースたちは、疲れから来るため息をつきながら床に座り込んだ
エース『はぁ~...疲れた』
『お疲れ様』
デュース『今日も沢山動いたから、腹が減ったな』
グリム『でも、また昨日みたいな食った気のしねぇメニューなんだろ?』
ユウ『まぁ、食べられるだけ良しとしようよ』
ヴィル『帰る前に掃除を忘れないでよね』
エース『げ..忘れてた』
カリム『寮で休む時間を多くとるためにも、早く終わらせちまおーぜ』
デュース『了解っす』
エース『しゃーねー..んじゃ、やりますか』
仕方なく重たい腰をあげると、既に始めているルークたちを追うように、ボールルームの掃除にとりかかった
ルーク『みんな、今日もお疲れ様。それでは寮に帰るとしよう』
ユウ『あ、僕は少し寄るところがあるので、先帰っててください』
エース『ん?なんかあんの?』
ユウ『夕飯の買い出しで購買にね。ヴィル先輩に荷物持ちとして呼ばれてるんだ』
デュース『マネージャーというのも大変だな。僕たちも手伝おうか?』
ユウ『ありがとう。でも大丈夫だよ。その代わり、レイラのことお願いできるかな?』
エース『オッケー、任しといて。あ、ついでと言っちゃあなんだけど...』
ユウ『ん?』
エース『今夜、レイラをちょーだい?』
ユウ『!!』
ニヤリと悪い笑みが向けられ、ユウは僅かに眉をひそめた
ユウ『..明日もレッスンがあるでしょ。それがちゃんと分かってるなら、いいよ』
エース『分かってるって。触るとしても少しだけにするからさ』
ユウ『あんま安心できない。そもそも、本人が行くかどうかを大事にしてよね』
エース『ハイハイ♪....レイラ~♪』
上機嫌にレイラの隣に行くと、彼女の名前を呼びながらその身体に抱きついた
『ん?どしたのエース』
エース『..今夜、オレの部屋で寝よ?』
耳元で囁かれる甘い誘い声に刺激が走り、頬を赤らめて身をよじる
『ぅ..くすぐったい..//ん、いいよ。いっぱいギュッてしてね』
エース『よっしゃ!』