第58章 *創造シルキー*
『ぅ..ありがと..林檎くん』
エペル『林檎くん..?あ、それより大丈夫?これ結構重いから、僕も一緒に運ぶよ』
『ん..ごめんね』
エペル『こっちこそ。こんなにいっぱい置かせてもらっちゃって』
『いいよ。林檎ジュース、好きだから』
エペル『そっか..きっと気にいると思う..よ』
カリム『おっ!それが最後の箱だな』
ユウ『こっちに置く場所作ったから、あと少し頑張れ』
最後の箱を運び終わるとホッと一息ついた後、エペルは全員に頭を下げた
エペル『みんな、荷物の移動を手伝ってくれて、ありがとう..ございます。早速だけど、良かったら林檎ジュース飲んでいって。
林檎に含まれるクエン酸やポリフェノールは、疲労によく効くんだ。歌やダンスのレッスンで疲れた身体にピッタリのはず..かな?』
箱を1つ開封してビンを1つ取り出すと、軽く振ってビンの蓋をポンと開けた
ユウ『コップ、これでいいかな?』
『林檎くん、これにいれて』
エペル『うん、ありがとう』
ビンを傾けると、コップにトクトクとジュースが注がれていく。その間にユウたちの周りに林檎の良い香りが優しく鼻孔をくすぐった
ルーク『おお..栓を開けただけで、林檎の甘酸っぱい良い匂いが。瑞々しい香りだ。私もいただこう』
そう言ってコップを1つ手に取ると、静かに口をつけて一口・二口とジュースを飲んでいく
すると、ルークの目が驚きと感動によって大きく見開かれた
ルーク『これは..セ・ボン!実に美味だよ、エペルくん!』
カリム『どれどれ、オレにも一口くれよ』
ルークの反応に興味が湧いたカリムもコップを1つ取ってジュースを飲むと、彼の瞳がキラリと輝いた
カリム『おぉ~、本当に美味い!林檎そのものって感じの味がするぜ!』
ジャミル『林檎100%なんだから、それはそうだろう。うん、でも..確かに美味いな』
その言葉を皮切りに、レイラたちもそれぞれコップを手に取ると、甘酸っぱい林檎ジュースに舌鼓をうった
グリム『さっぱりしてて、いくらでも飲めちまいそうなんだゾ~!』
デュース『こら、グリム!瓶に口をつけるな!』
エース『まあラッパ飲みしたくなるのも分かるかも。ごくごくいけんね』