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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第57章 *合宿スタート*






そこまで言うと、ルークは"しかし"と言って画面に映ったネージュをうっとりとした表情で見つめた


ルーク『ああ..彼の唇は赤い薔薇、髪は黒々と輝いて、可憐な笑顔は誰をも魅了する..ライバルながら、実にボーテ..!!』


ユウ『絶対に負けられませんね』


グリム『この大会にはオレ様のツナ缶富豪の夢がかかってるんだゾ!ぜってー優勝するんだゾ!』


『私も負けない。みんなを頑張ってサポートする』


エペル『...』




ヴィル『あんたたち、くだらないお喋りをしてないで、ダンス動画に集中しなさい!


今度こそーーー絶対に負けるわけにはいかないのよ』


『.....』


マネージャーとの電話の時にも見せたような少し辛そうな苦悶の表情に、レイラはただ無言で見つめていた







ヴィル『それじゃあ、レッスンを始めましょう。でも、その前に...メインボーカルと、ダンスメンバーの発表をするわ』


マジカメの動画を何本か見終わり、いよいよレッスンというころでヴィルは一度全員の顔を見渡した


ヴィル『オーディションでのパフォーマンスを基準に、アタシが選んだ人選よ。今後の上達具合によってポジションは入れ替わる可能性もある。

例えメインボーカルに選ばれなかったとしても、ポジションを奪い取るくらいの気持ちで取り組んで』


全員に僅かな緊張が走る中、ヴィルはメインボーカルのメンバーから順に名前を挙げていった






ヴィル『まずメインボーカルはジャミル、エペル。そして、アタシ』





カリム『おおっ!やったじゃないかジャミル!』


ジャミル『俺がメインボーカル、ですか!?』


ヴィル『そうよ。何かご不満?』


ジャミル『不満なんてとんでもない。しかし、俺よりカリムの方が..』


言いかけたジャミルだったが、一度黙り混んで考え始める。そして、顔をあげるとヴィルへ向けて軽く一礼した


ジャミル『...いや、やめよう。分かりました。ご期待に添えるよう努力します』





エペル『あの、僕は..ちょっと自信がない、です。別の人の方が..いいんじゃない、かな』


ヴィル『あんたに拒否権はないわ。入学してすぐ、アタシと交わした約束を忘れたの?あんたには、あいつを仕留める"毒林檎"になってもらわないと困るのよ』





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