第57章 *合宿スタート*
エース『げー..マジかよ...』
グリム『なあ、オレ様たちは選抜メンバーじゃねぇんだから、食ってもいいんだろ?』
ヴィル『好きにすればいいけど、メンバーの前で食べてストレスを与えるのはやめて』
ユウ『き、厳しい..』
『..間違ってはないと思う、けどね』
エペル『...』
ヴィルの指示に周りの空気が明らかに重く沈んでいた。しかし、その中でもルークだけはいつも通りの笑みで重い空気を打ち破るように明るく振る舞っていた
ルーク『はっはっは。大丈夫、心配ないさ。何もヴィルは君たちにダイエットをさせようとしてるわけじゃない。食の観点からも、より効率的に身体を引き締め、美しくなってもらおうというだけさ』
デュース『さ、さすが。テッペンを目指してる人は覚悟が違うな..』
ヴィル『ふっ..この程度で"覚悟"ですって?これはただの"基本"よ』
当たり前だと言わんばかりに鼻で笑うが、すぐに表情を引き締めた
ヴィル『じゃあさっさと自分の部屋に荷物を置いてきて。すぐにレッスンを始めるわよ』
prrrr...
ヴィル『ん、マネージャーから電話..なにか急用かしら』
突然ポケットから振動と共に流れた着信に気づくと、すぐに取り出してレイラたちから距離をとりながら電話に出た
ユウ『マネージャーって..あっ、そうか。ヴィル先輩って芸能人なのか』
『お仕事して学校行って...大変だ』
エース『なぁ、レイラ~』
ヴィルが電話に応対している中、不満ありありといった様子で抱きついてきたエースに、レイラは甘えるように軽く頬擦りした
『ん?』
エース『合宿のやる気なくなりかけてんだけど..』
『頑張れ..兎の癒し、またしてあげるから』
エース『...いっぱいキスしたい。抱きしめたい。触りたい』
ユウ『おいこら、そこの変態』
エース『い"っ!?いだだだだ!!』
今にも手を出しそうなエースの耳を引っ張りながら引き離すと、悲痛な声と共に後ろへ下がった
エース『ユウ!いきなり何すんの』
ユウ『レイラは渡さないから』
『いいよ?キスもギューも...触るのも..』
ユウ『レイラ!?』
エース『よっしゃ、やる気出てきたわ』