第56章 *抜擢アロー*
エース『...え?』
デュース『...合格?』
『『『ええええ~~っ!!??』』』
合格の二文字にエーデュースコンビとグリムは廊下の真ん中で大声をあげて驚いた
デュース『ご、ご、合格ってことは、僕たちが選抜メンバーに選ばれたってことだよな?』
エース『それ以外ありえるかよ。よっしゃあ!これで寮長の手伝いしなくて済む!』
グリム『ふな"ぁ~っ!?オレ様はぁ!?あんなにキレキレのパフォーマンスを見せたのにぃ!』
合格した二人の間で涙目になるグリムをユウが慰めていると、横から覗き見ていたレイラは手紙の最後にもう一文書かれてあることに気づいた
『まだ書いてあるよ』
エース『ん?ホントだ..』
"追伸:オンボロ寮のユウ殿、レイラ殿
お知らせがあるので、放課後は上記二名と共にポムフィオーレまで来られたし"
エース『...だって』
『お知らせってなんだろうね』
デュース『とにかく、放課後はみんなでポムフィオーレに行ってみよう』
グリム『ふなぁ..オレ様のツナ缶4000個の夢がぁ..』
ーーー放課後
ポムフィオーレ寮
放課後になり、ユウたちは召集に応じるためにポムフィオーレ寮前に来ていた
デュース『選抜メンバーに選ばれたからには、歌や踊りの特訓があるんだろうな』
エース『そりゃそーでしょ』
グリム『ぐぬぬ..お前らに負けたと思うと、ますます悔しいんだゾ』
カリム『おーい、お前たち!』
転送の鏡から声がして振り返ると、手を振りながら走ってくるカリムと、その後ろから追いかけるようにジャミルがこちらへと歩いてきた
『カリムさん、ジャミさん』
グリム『どうしてこんなとこに?』
ジャミル『俺たち二人は、選抜メンバーオーディションに受かったんだ。もしや、お前たちも?』
エース『そうなんすよ!』
カリム『じゃあ、あの日は上手くパフォーマンス出来たんだな。良かったぜ!』
グリム『でもオレ様だけ落ちちまったんだ。悔しいんだゾ~~』
肩を落とすグリムに、"さすがにモンスターの扱いは難しかったか"と1人ジャミルは呟いていると、カリムはしゃがんでワシャワシャと撫でながら慰めていた