第55章 *集結チャレンジャー*
レイラの機嫌が直ったところで再び動画の話をしていると、談話室の扉が勢い良くバンッ!!と開かれ、扉の奥から3人の姿が現れた
ヴィル『うるさいわよ、ジャガイモたち!』
ガヤガヤとした話し声を鬱陶しそうにしながら声を荒げると、後ろにルークやエペルを引き連れて中へと入ると、彼らの輝きが目に見えてキラキラと眩しく輝いた
デュース『うっ!眩しい!なんだこの輝きは..』
グリム『目がチカチカするんだゾ!?』
ヴィル『この学園であたしののことを知らない人間はいないと思うけど、現場の礼儀はまず挨拶から。アタシはポムフィオーレの寮長、ヴィル・シェーンハイト。今回、学園長からボーカル&ダンスチャンピオンシップに出場するメンバーのプロデュースを任されているわ。
これより、選抜メンバーのオーディションを始めます。ルーク、後をお願い』
ヴィルが後ろへと下がると、交代するようにルークが前に進み出た
ルーク『ウィ。毒の君(ロア・ドゥ・ポアゾン)私はポムフィオーレの副寮長、ルーク・ハント。以後お見知りおきを』
グリム『あっ、オーディション受け付け係の変なやつだゾ。ポムフィオーレの副寮長だったのか』
『あの人...怖い』
ユウの背中に隠れると、ギュッとブレザーを握りしめて警戒しながら小さく顔を覗かせる
ルーク『これからみんなに課題曲を披露してもらう。審査ポイントは歌唱・ダンスの2項目。オーディションは3人ずつ行うよ。名前を呼ばれた人から、部屋の中へ入ってくれたまえ』
まずは最初の3人から、とルークたちはラギーを含めた3人を連れて奥のボールルームへと入っていった
デュース『い、いよいよだな..本気で挑まねぇと』
『デュース..大丈夫、落ち着いて。ダンスも歌も楽しめば良いよ』
緊張で震えるデュースの手を優しく握って擦ると、幾分か表情が落ち着いてきた
デュース『ありがとう..レイラ』
エース『さて、オレらの出番が来るまでのんびり待ちますか』