第55章 *集結チャレンジャー*
リリア『おお、このCMに出ているネージュというタレント、先日寮長会議で話題になったな。こやつも今度のVDCに出場するらしいぞ』
『テレビで見たことある....』
ユウ『わぁ..男の子なのに凄く可愛いね』
『!...むぅ..』
ユウの口から"可愛い"という言葉が出た瞬間、レイラは頬を膨らませて不機嫌そうにそっぽを向いた
エース『あっ。レイラ、さてはヤキモチ焼いたっしょ?』
『焼いてないもん』
デュース『本当か?』
ユウ『えっ!?レイラ怒っちゃった?ご、ごめんね』
『別に..怒ってないもん』
エース『素直じゃないと可愛くねぇぞ~?』
レイラの分かりやすい態度に気づいたエースはニヤニヤと挑発する
ケイト『こらこらエースちゃん、からかっちゃダメっしょ?ほら、レイラちゃんどんどん不機嫌になっちゃってるよ』
リリア『よしよし。心配せずとも、お主の方が愛らしいということは、ここの誰もが知っておるよ』
リリアが撫でて慰めると、少しばかり機嫌を戻してリリアにもっと撫でるように無言で催促した
リリア『愛いやつじゃ..』
ユウ『レイラ、ごめんね?僕の中ではダントツにレイラが一番可愛いって思ってるよ』
『ん...』
ケイト『ほらエースちゃんも謝って』
エース『...うっす。レイラ、その...ごめん』
頭をかきながら申し訳なさそうに謝ると、レイラの視線はゆっくりとエースに向けられる
『エース』
エース『は、はい..』
『私のこと、可愛いって言って?』
エース『へ?』
『デュースも』
デュース『僕もか!?』
突然の命令に驚きを隠せないエーデュースコンビだったが、今にも泣きそうな目で見つめてくるレイラに二人はふっと表情を和らげた
『『レイラ..お前が一番、可愛いよ』』
『...んふふ、ありがと』
二人の言葉にレイラは満足そうに笑うと、駆け寄って二人に抱きついた。二人もそんなレイラを愛おしそうに抱き返した
ケイト『レイラちゃん、ほんと恐ろしいよね』
リリア『くふふ..魔性の魅力、というものじゃな』