第55章 *集結チャレンジャー*
ケイト『あ!あの子、イデアくんの弟だ。一人でいるの珍しいな』
エース『弟って..小学生くらいに見えるけど。つかスーパーヒーローのスーツみたいな凄い服』
ケイト『そっか、エースちゃんたちは1年生だから知らないよね。イグニハイド寮長のイデア・シュラウドくんは、弟のオルトちゃん同伴で入学してきたんだよ』
『『えぇっ!!??』』
まさかの真実にエーデュースコンビから驚きの声が上がる
『そんなことしていいんだ』
ユウ『弟同伴入学って..』
グリム『イデアってやつ、とんでもねぇブラコンなんだゾ!』
オルト『兄さんの悪口、言わないで!』
グリム『わっ!』
グリムの目の前にふわりと浮かぶように降り立ったオルトにグリムは驚いて一歩引いた
ユウ『10メートルも離れてたのに耳良いね』
オルト『兄さんが僕につけてくれた集音マイクは、人間の囁き声を50メートル先でも拾えるんだ』
リリア『ほう、それはすごいな。妖精属や獣人属でも、そんなに耳が良いやつは中々おらん』
オルト『えへへ、そうでしょう!兄さんは凄いんだ!こぼん、それに兄さんは僕と一緒に授業に出ても良いって許可を学園長にもらってるんだから。別に一人が寂しくて僕を学園に連れてきた訳じゃないよ!』
ケイト『そ、そうなんだ~。ごめんごめん!』
オルト『分かってくれれば良いんだ。僕もムキになっちゃってごめんなさい。兄さんを誤解してほしくなくて』
ユウ『こっちこそごめんね』
『あの子、良い子だ』
ユウ『そうだね』
そうして話していると、話は音整合成の話になり盛り上がるケイト達だったが、よく分からないとグリムが顔をしかめると、ケイトは例を挙げるためにスマホを取り出し、動画を再生しながら全員に見えるように前につき出した
ケイト『ちょっと待ってね。無料動画を見るには企業CMを1つ見ないとダメなんだ』
そのままCMを流していると、そこには帽子を被った黒髪の愛らしい少年がペットボトルを片手に笑顔で宣伝をしている動画になった
ケイト『あ、最近話題のドリンクのCM。新発売の商品はおさえとかなきゃ。購買部、後で見に行こっと』