第53章 *公募アナウンス*
数日後
ナイトレイブンカレッジ・大食堂
午前の授業が終わり、ユウたちは昼食をとるために大食堂に集まっていた
『お腹空いた..』
グリム『午前中に体力育成がある日は、昼休みまでが長く感じるんだゾ』
エース『体力育成があってもなくても、お前は毎日腹減らしてるじゃん....ん?』
ふとエースがあるものに気がついて立ち止まると、デュースも同じものに気がついたのかその方向を見つめた
デュース『なんだ?食堂の壁際に人だかりができてるな。えぇと..』
人だかりの後ろからじっと目を凝らすと壁際に張り紙が張られていた
デュース『全国魔法士養成学校総合文化祭・ボーカル&ダンスチャンピオンシップ出場メンバーオーディション..?あぁ、総合文化祭で行われる音楽発表会のことか』
エース『毎年テレビで放映されてたからたまに見てたけど..選抜メンバーってオーディションなんだ』
『"来たれ、歌自慢・ダンス自慢。プロデビューのチャンスあり。全国の高校生の頂点に立つのは君だ"だって...』
エース『まだ続きある。"なお、大会で当校代表チームがファイナリストに選ばれた場合..メンバーに優勝賞金の500万マドルを山分けいたします"』
『『『ご、500万マドルを山分け!?』』』
とんでもない優勝賞金金額にエースたちは叫ばずにはいられなかった。そんな彼らの真後ろにふっと黒い影がさした
学園長『そうなんですよ~!豪華でしょう!?』
『『『うわっ!びっくりした!』』』
エース『学園長、いつも思うけど急に出てくんのやめない!?』
学園長『おや、失礼。脅かしているつもりはないんですが。このボーカル&ダンスチャンピオンシップに500万マドルもの賞金が出る理由..それは、沢山の企業がスポンサーとしてこの大会を支援しているからです』
『ユウ、500万マドルあったらもっと寮を素敵にできるかな?』
ユウ『山分けだから500万総取りはできないけど、それでもかなりの額は貰えるから、きっと今より綺麗で素敵な寮になるよ』
『そっか...』
学園長『そこの二人、ちゃんと話を聞きなさい』
『『はーい』』