第8章 *先輩サウザント*
エース『オマエがいいって言うならお願いしよーかなー?』
デュース『いいな。僕も一つ頼もうか』
『二人とも悪い顔』
何がいいの?と聞くと、エースは笑みをそのままにそっと耳元で囁いた
エース『....今日、オレと一緒に寝よ?』
吐息が耳を掠め僅かに兎耳が反応する。それに満足したエースは返事を待つように顔を覗き込む
『いいよ。別にいつでも言えばいいのに』
エース『またオマエは...』
デュース『次は僕だな...ん~だが今すぐには思い付かない。考えたら伝えることにしよう』
『ん、分かった』
エース『んじゃ、ダメダメ監督生どのの尻拭いといきますか、デュースくん』
デュース『ああ、エースくん。昼食が楽しみだな』
エース『(オレは夜も楽しみだけど...♪)』
『悪い顔パート2』
レイラが呆れる中、報酬目当ての二人は勢い良く飛び出すと、グリムを捕まえるためにペンとどこからか持ってきた虫網(大)を構えた
途中で炎を吐かれはしたものの、見事な連係プレーを見せると、最終的にデュースの大釜でグリムを押し潰し、見事捕獲に成功した
グリム『やだやだー!つまんない授業はイヤなんだゾー!』
ユウ『そんなんじゃ大魔法士になれないよ?』
グリム『くそー!オマエ、今日なんか厳しいんだゾー!』
大食堂
グリム『やっとお昼休みなんだゾ~!ふわぁ~!今日も美味そうなものがいっぱいなんだゾ~!』
ユウ『ビュッフェ方式なんてお洒落だよね』
『好きなの食べられるの嬉しい』
ユウ『でもレイラ野菜ばっかりだよ。一見ヘルシーかもしれないけど、きちんとお肉とか魚も食べないとバランス悪いよ』
『むぅ...』
ユウ『向こうでオムレツやらエッグタルトやら叫んでるグリムみたいにとは言わないけど、少しずつ他のも食べようね』
『ん....』
デュース『まるで親子だな』
ユウ『ん~親子かぁ...(複雑だなぁ...)』
そんなユウの下にグリムが駆け寄ると、あれも食べたいこれも食べたいと急かし動き回っていると、突然グリムの体が誰かと接触してしまった