第8章 *先輩サウザント*
レイラの言葉にユウ達は『『『えっ!!』』』と驚きに声をあげる
エース『レイラ、学校行ったことないのか...?』
『ん...ない』
ユウ『それも、レイラが昔狙われてたってことに関係ある....?』
『ある...。ずっと家にいた...勉強はパパとママ、あとパパの知り合い数人。だから学校、知らない』
エース『待てよ、狙われてたって...』
デュース『どういうことだ?』
ユウ『そっか、二人は知らなかったね...』
『話すよ』
ユウ『大丈夫?』
『ん』
デュース『そうか...そんなことが』
エース『なんか、ごめん...』
『何で?エース悪くないよ。狙われてたのは小さい頃の話だから覚えてないし、気にしない』
エース『レイラ....』
デュース『なら、この学校生活はうんと楽しまないとな』
デュースの言葉に頷き、小さく微笑んだレイラだったが、ふと一人足りないことに気がついた
『ん?ね、グリムいないよ』
デュース『あっ、窓の外を見てみろ!あの中庭を横切る毛玉は』
グリム『あんなつまらねえ授業一日中やってられねえんだゾ!オレ様は天才だから授業なんか受けなくても、いざとなったらバーンとどデカイ魔法使ってやるんだゾ!』
ユウ『登校一日目にしてサボり!?』
『またクロさんに怒られる...ユウが』
デュース『早速逃亡とは...あいつ懲りないな』
エース『プッ...監督生1日目にして監督不行き届きかよ。ね、グリム捕まえるの手伝ってほしい?』
ユウ『お願いします!神様!エース様!デュース様!』
その場で土下座でもできそうな勢いで床に手をつき、へへ~とお願いするユウ
エース『オレ購買のチョコクロワッサン』
デュース『なら、僕は学食のアイスカフェラテで手を打とう』
ユウ『ぐぬぬ...』
エース『ほらほら、グリムが逃げちゃうよ?いいの?』
ユウ『それで手を打とう!』
取引成立という時に、レイラはエースとデュースの袖を引く
『私は?何をあげればいいの?』
エース『え!?いや、レイラは別にグリムの監督しなきゃいけない訳じゃないし....あ、でも』
エースはニヤッと悪い笑みを浮かべる