第52章 *ポムフィオーレ寮編~美貌の圧政者~学祭スタンバイ*
ナイトレイブンカレッジ・メインストリート
エース『おーっす、ユウ、レイラ、グリム。おはよー』
デュース『おはよう、3人とも。今日は一段と冷えるな』
はぁ..と吐息で冷える手を温めがら歩くデュースに、レイラは小走りで駆け寄り、デュースの両手を包み込んだ
『どう?あったかい?』
デュース『あ、あぁ..//ありがとう。レイラはあったかいな』
『ユウとここに来るまで手繋いでたから』
エース『レイラ、オレの手もあっためてよ』
エースが自身の片手を差し出すとレイラは小さく頷き、同じく自分の片手でエースの手を包んだ
エース『サンキュー。おっ、マジであったけぇ♪』
ユウ『レイラ、雪道なんだから走ると危ないよ。まったくもう...あ...!この人は今日夢で見た..』
ふとメインストリートのグレート・セブン像の1つに、ユウは夢での見覚えを感じ思わず立ち止まると、後ろから着いてきたグリムが足に激突した
グリム『あいでっ!ユウ、急に立ち止まるんじゃねぇんだゾ!オメーの足に鼻から突っ込んじまったじゃねぇか!』
エース『なに?グレート・セブンの石像じっと見て、どーかした?』
エースの問いかけを他所にユウは他の4つの石像を順に見渡した。それは今までの夢に出てきた人物たちに余りにもそっくりだった
ユウ『この人達も、夢に出てきたような..』
デュース『おい、ユウ?突然ボーッとして..具合でも悪いのか?』
グリム『ユウ、朝からちょっとヘンなんだゾ』
『夢って..どんな夢なの?』
ユウ『あ..うん。それは...あ、ここじゃなんだから、教室に行ってから話すよ』
エース『それもそうね。ここだと話聞いてる内に凍え死にそうだし...うっ、さっみぃ~!!』
グリム『は、早く教室に向かうんだゾ』
ヒュゥゥゥ..と吹く冬風に全員身をぶるりと震わすと、暖をとるため急いで1-Aの教室に向かって歩いていった
『...ねぇ、ユウ』
ユウ『ん?』
『離れてかないでね』
ユウ『勿論、僕はレイラの側にいるよ??』
『...ん、ならいいの..』