第8章 *先輩サウザント*
教室
2時限目・魔法史
気品高い服装に白髪混じりの男性が、大きな猫を抱えて入ってきた
?『私は魔法史の授業を担当する、トレインだ。こちらは使い魔のルチウス。君達には、この世界に反映をもたらしてきた魔法についての歴史を学んでもらう』
ルチウス『オ"ァ~~~』
トレイン『私はレポートだけでなく授業態度ても評価を行うぞ。居眠りは許さない。では、まずテキスト15ページを開いて。ドワーフ鉱山で宝石の発掘中に発見された魔法石についてだが...』
ルチウス『オ"ァ~~~』
トレイン『この世紀の発見により魔法エネルギーは広く世界に知られることとになり、この年は魔法元年と呼ばれ....』
ルチウス『オ"ァ~~~ファッ』
エースは淡々と流れる同じトーンの声に早くに眠気を感じ、デュースは、トレインの言葉にちょいちょい挟むように鳴くルチウスの声も合わせて覚え始めてしまい。グリムはもっと派手に魔法を使う授業を期待していたのか、少し退屈そうにしていた
一方、ユウは真面目に話を聞きながらノートをとり、レイラはユウ程ではないが少しノートをとりつつも、眠気も感じていて時折隣のユウに寄りかかり、寝そうになっていた
運動場
3時限目・体力育成
運動場と呼ばれるにはとても広大で、芝生が敷かれた広場に、体操服を着たエース達の前に体格のいい男性が現れた
?『オレはバルガス。お前らモヤシ共の体力育成を担当してやることになった。優秀な魔法士は健全な肉体から!見ろ、毎日生卵を飲んで鍛えたこの筋肉!魔法士たるもの、体力がないとな。そんなわけでまずはグラウンド20周、次に腕立て伏せ100回』
エース『うぇ...運動は嫌いじゃねーけど、先生が超苦手なタイプ』
『熱い人だね...色々と』
デュース『体力には自信がある』
グリム『ぐるぐる走って何が楽しいんだあ~?オレ様はハムスターじゃねぇんだゾ!』
廊下
休み時間
デュース『えーと、次の授業は』
エース『なーんか、魔法学校つっても普通の学校とあんまり変わらないっていうか...想像よりも地味っつーか。魔法使えなくても別にそこまで困んねーな』
『そうなの...?私、学校行ったことないから、こんなものかと思った...』