第51章 *閑話カームデイ9 ~オクタ+ユウ~*
決して嫌にならない、それでいて自分好みの匂いにフロイドは段々と身体に熱が点るのと同時に幸福感に包まれていくような感覚がしていた
フロイド『...確かに癒しになるねぇ』
匂いを堪能しながら目に入った白い頬に軽くキスをすると、振り向いたレイラと唇が軽く触れあった
フロイド『....』
『.....』
そのままお互い何も言わずに、どちらともなくキスを交わしあった
『んぅ...//っ...ぁ...ふ..//』
フロイドはレイラの後頭部に手を添えると、角度を変えながら唇を食んだり、時折舐めたりしながらゆっくりと身体を押し倒した
そして首筋にも口づけ、軽く歯を立てて噛みついた後、全身を預けるようにレイラの上に倒れこんで胸に顔を埋めた
『ん...よしよし..』
体格の大きいフロイドに上から乗られ、少し苦しいと感じながらも、その苦しさも次第に心地よく感じてきて、何よりフロイドが甘えてきてくれることが嬉しくてしかたがなかった
まるで海のような青緑の髪を優しく撫でていると、突然胸の辺りから小さな音が聞こえてきた
キュー...
『?』
クルルル...
『???フロさん..』
フロイド『なぁに?』
『なんか..聞こえた』
フロイド『...うん、そうだね』
ジェイド『僕もレイラさんを抱き締めたいのですが、いいですかフロイド?』
フロイド『あ、ジェイドだ。いいよぉ...』
皿洗いを終えて厨房から出てきたジェイドは、ソファーで抱き合う二人を羨ましそうにしながら上から覗きこんだ
そしてフロイドがレイラを支えながらゆっくり身体を起こしたのを見て、レイラを挟むように隣に座り、フロイド同様優しく抱き締めた
『フロさん、さっきのなぁに?』
フロイド『ん~?オレが、ゴマちゃんを好き~っていう声』
『凄い..そんな声出せるんだ』
ジェイド『僕も出せますよ』
その言葉に"ほんと?"と期待に満ちた瞳に応えるために、ジェイドはレイラの首筋にキスを落としながら同じ音を聞かせた
キュー...クルルル...
ジェイド『どうです?』
『二人とも凄い。えっと..私も、二人のこと好きだよ』