第51章 *閑話カームデイ9 ~オクタ+ユウ~*
ジェイド『ああ、そうでした。アズールから伝言です。本日も昨日と同じ時間から入ってくださいね』
ユウ『分かりました』
『今日もよろしくね』
フロイド『よろしく~』
『また昨日みたいに、みんなに迷惑かけないように頑張るね』
フロイド『昨日のあれはゴマちゃんのせいじゃないって言ってんじゃん』
『でも、私がもっとちゃんとしてれば良かったかもしれない..アズさんにもレオさんにも心配かけちゃったし』
ユウ『レイラはこういうところ頑固だからなぁ。無理しないで頑張ろうね』
『ん』
ジェイド『またあのような客がいたらすぐに教えてくださいね。丁重にお帰りいただくので』
グリム『オクタの丁重って絶対丁重じゃないんだゾ』
ユウ『うん。だって指定暴..ん"んっ...』
フロイド『なぁに?小エビちゃん。言いたいことあるならオレ聞くよぉ?』
ユウ『イエ、ケッコウデス』
放課後
オクヴィネル寮・モストロ・ラウンジ
その日は大きな問題もなくアルバイトを終えたレイラは、いつものようにフロイド手製のまかない料理を食べて満足そうにソファーで休んでいた
『お腹いっぱい..』
ユウとアズールは足りなくなった食材の調達に行き、ジェイドとフロイドは夕食の後片付けで厨房に入っていったため、ラウンジにはレイラしかおらず、1人ゆったりと泳ぐ魚たちのいる水槽を眺めていた
『キレイ...』
フロイド『ゴ~マちゃん♪』
『フロさん。お皿ありがと』
フロイド『ん~、途中で飽きたからジェイドにパスして戻ってきたんだけどね』
『ジェイさんだけじゃ大変じゃない?』
フロイド『あと少しだけだったから大丈夫だよ』
ユラユラとした歩調でレイラの横に座ると、そっとその小さな身体を抱き締めた
フロイド『あ~..』
『フロさんお疲れだ』
レイラの頭の上に頬を寄せて唸っていると、突然香しい匂いがフワリと鼻孔を擽った
フロイド『!...ゴマちゃん、それ出していいの?』
『ちょっとなら大丈夫かなって。それにこの匂い、癒しとか元気になれるんだよ』