第51章 *閑話カームデイ9 ~オクタ+ユウ~*
次の日
午前の授業を終えて、レイラ・ユウ・グリムの3人は大食堂で昼食をとっていた
ユウ『エースたち次の授業の準備か..大変だね』
グリム『はぐはぐはぐ...にしてもお前ら、よくオクタヴィネルでバイトなんてやってられるな。オレ様、モストロ・ラウンジに近寄るだけであの時の事思い出して嫌なんだゾ..』
ユウ『グリムのその食欲のおかげでバイトやる羽目になってるんだけどね』
『でも楽しい...』
フロイド『あの時って、イソギンチャクだった時の事?』
グリム『そうなんだゾ!あの双子に無理矢理働かされて...って、ふぎゃああああ!?そっくり兄弟!!』
後ろから大きな影がさし、振り返るとニコニコといつまの笑みを浮かべたリーチ兄弟が立っていた
ジェイド『こんにちはみなさん。失礼ですが、相席しても?』
『いいよ。みんなで食べよ』
フロイド『わぁーい。ありがとね、ゴマちゃん♪』
『『『ゴマ..?』』』
グリム『ふな?ゴマって誰なんだゾ?』
聞きなれない名前に首をかしげる。だが、ユウだけはすぐに何のことか理解し、"あっ"と声をあげた
ユウ『もしかしてレイラの渾名ですか?』
フロイド『そーそー。クリオネちゃんの新しい名前。あのウミウシからとることにしたんだぁ』
グリム『ユウ、何のことなんだゾ?』
ユウ『あ、ごめんね。実は...』
『ゴマ、ちゃん。私の新しい渾名』
ユウ『ゴマフビロードだからゴマちゃん...可愛い』
フロイド『でしょ?』
ジェイド『確かにあれは海の兎とも呼ばれていますし、何よりこの愛らしい耳がそっくりですね』
『んっ...//』
隣でピコピコと動いている兎耳の縁をそっと指でなぞると、ビクッと身体を震わせ小さく甘い声がもれた
『ジェイさん、いきなり耳触っちゃ..や..//』
ジェイド『申し訳ありません。余りに愛らしくて、つい手が伸びてしまいました』
口では謝っているものの、ニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべながら鋭いギザギザの歯を見え隠れさせていた