第51章 *閑話カームデイ9 ~オクタ+ユウ~*
サバナクロー寮・空き室
深夜、サバナクロー寮のどこか薄暗い部屋に恐怖に怯えて震える声が3つ
サバナ寮生A『りょ、寮長...っ..』
サバナ寮生B『許してくだ....がっ!!』
レオナ『あ"ぁ?てめぇら誰のものに手出したと思ってんだ』
サバナ寮生C『あ、あれは..その..ひっ!!』
必死に言い訳を考えようと思考を巡らすが、今にも視線だけで殺してきそうな怒り狂った宝石の瞳に射抜かれて、それどころではなくなってしまった
彼らに許されるのは、ただ怯えて座り込むことだけ
レオナ『前々からあいつにはちょっかい出すなって言っておいたはずだ。なのにてめぇらはそれを無視した。俺の目が届いてないのを良いことに。当然、どうなるか分かってんだろうな?』
サバナ寮生B『お、俺らは別にどうこうしようなんて..!』
サバナ寮生A『すみませんっ!!もうしないんで..ゆ、許し』
アズール『やれやれ..そうやってすぐ謝れば、こちらの怒りが収まるとでも?』
コツ..と靴音を鳴らしながら、部屋の奥から様子を眺めていた銀の燐光がユラリと立ち上がり三人近づいてきた。その後ろからは、2つの黄金が愉快そうに細められ後に続く
サバナ寮生C『な、なんでオクタヴィネルのやつらまで!?』
アズール『僕らの店で面倒事を起こしたんですから、来て当然でしょう?』
四人の光る瞳に囲まれ、どこにも逃げ場がなくなってしまった三人は震えが止まらない
ジェイド『おやおや、そんなに震えて..』
レオナ『さて、お優しいあいつはやり返しなんて望んでねぇようだったが...』
アズール『そんなのバレなきゃ良いんですよ。今後、二度と彼女に怖い思いなんてさせないためには仕方のないことです』
フロイド『それじゃあ..いっぱい楽しもっかぁ♪...逃げんじゃねぇぞ雑魚ども』
サバナクローの一室で叫び声が響き渡る中、オンボロ寮では
『ユウ..』
ユウ『ん?』
『ぎゅ~...』
ユウ『は?可愛いかよ。どうしたの?甘えたさん?』
『ん..今日はいっぱいギュッてされたい気分』
ユウ『そっか。じゃあ、いっぱいしてあげるね』
『~♪』
いつも通りの平和な夜が流れていった