第51章 *閑話カームデイ9 ~オクタ+ユウ~*
『ちょっと怖かったけど大丈夫。だから何もしなくていいよ?』
レオナ『あ?群れのボスの特別な獲物に手出したんだ。きっちり躾けてやんねぇとな』
アズール『そうですよ。まぁ、その前に僕らからも"ちょっと"お仕置きをさせてもらいますがね』
ジェイド『ふふふ...腕がなりますね』
フロイド『あはっ、いーっぱい絞めちゃおっと♪』
殺気増し増しの笑顔で今にも制裁に向かおうとする四人に、レイラは少し悲しそうな表情を浮かべて引き留める
『..みんな、ほんとに大丈夫だから..』
レオナ『何でそこまでしてあいつらを庇ってんだ』
アズール『まさか、彼らを許すなんて事考えていませんよね?』
ジェイド『普段からお優しい方だとは知っていましたが、少々甘いのでは?』
フロイド『やり返したいとか思わねぇの?』
まるであの3人を庇っているような態度に、不機嫌そうに問うレオナたちに、レイラはそっと首を横に振った
『ううん、許す許さないじゃないの。だって..』
ユウ『だって?』
『あの人たちをどうこうしようって思う時間があったら、みんなともっと一緒にいる時間に使いたいもん』
『『『......』』』
『その方がみんなも笑顔でいられる..でしょ?』
レオナ『...レイラ』
『なに..んっ..』
片手で頬に手を添えられると、軽く触れあうだけのキスが落とされる
レオナ『ふ...そうだな。めんどくせえ処理考えるより、お前と話してる方が断然気分は良い』
アズール『無駄な時間に割くより、有意義なものに時間を使う。確かにとても賢い考えだ』
フロイド『オレらといるの、そんなに好きなんだぁ』
『ん、好きだよ。フロさんも好きでしょ?』
フロイド『好きぃ~♪』
横から抱きしめ頭に軽く頬擦りすると、レイラも嬉しそうに目を細めて笑った
『だから..今は私と一緒にいて?』
甘えるような声で全員を見つめながら言うと、彼らも偽りない笑顔で小さく頷いて応えた
『『『勿論』』』
ユウ『ほんと..レイラには敵わないな』