第51章 *閑話カームデイ9 ~オクタ+ユウ~*
その後は何事もなく仕事を終えることができ、現在は閉店後の清掃に勤しんでいた
『....』
ユウ『レイラ大丈夫?顔色悪いよ。無理もないか..あんなことあった後だもんね』
『ごめん..みんなに迷惑かけちゃった』
モップを動かしていた手を止めると、レイラは酷く落ち込んだ様子で床を見つめた
ユウ『迷惑じゃないよ。さっきのはあっちが悪いんだから』
ジェイド『そうですよ、レイラさん』
『ジェイさん..』
アズール『あの身勝手で馬鹿な客のせいで貴女が心を痛める必要はない』
『アズさんまで..』
ジェイド『貴女に怪我がなくて、本当に良かった。申し訳ありません、側についていながら怖い思いをさせてしまいましたね』
『ううん。ジェイさんは私を守ってくれたよ。凄く、嬉しかった...ありがと』
アズール『彼らについてはこちらで処理するので、もう安心していいですよ』
『ありがと、アズさん』
ふわりとした笑みを向けられ、アズールとジェイドは思わず胸が高鳴り、頬に僅かながらに熱が点った
アズール『失礼、抱き締めても良いですか?』
ジェイド『その次は僕とも良いですか?』
『??いいよ。いっぱいギュッてして』
フロイド同様に、吸い寄せられるようにレイラを交代で抱き締める二人の姿に、ユウは嫉妬しながらも大人しく見守っていた
フロイド『ねぇねぇ四人とも、夕飯作ったから運ぶの手伝って...って、アズールもジェイドもずりぃ。オレもギュッてする!』
アズール『分かりましたから、とりあえずその両手に持ってる皿を置いてからにしてくださいね』
アズールに指摘され、フロイドはそっと皿を近くの大きなテーブルに置くと、すぐに駆け寄ってはレイラをかっ拐うように抱き締めた
『うきゅ...』
フロイド『今日はオレの特製パスタだよ』
『フロさんのご飯どれも美味しいから楽しみ♪』
ジェイド『さて、ではその他の準備にかかりましょうか』