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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第51章 *閑話カームデイ9 ~オクタ+ユウ~*






サバナ寮生A『だから、ちょっとで良いからオレらとお話しよーぜって言ってるだけじゃねぇか』


サバナ寮生B『そうそう。オレら大事なお客サマだろ?』


サバナ寮生C『お客サマには誠心誠意のサービスしてもらわなきゃ困るなぁ』


『..だから..私、仕事あるって言ってる』


サバナ寮生A『あ?客への口の聞き方がなってねぇな!オレらが教えてやるからさぁ!おら来いよ!!』


サバナクロー寮生の手がレイラの細腕を強く掴み、グッと無理矢理引っ張る。嫌がって抵抗しようとするが力の差が激しくビクともしなかった


『ゃ...っ...!!』


ジェイド『失礼します』


そんな時、サバナクロー寮生の腕を横から伸びてきた長い腕が掴んでギリッと力を込めると、途端にサバナクロー寮生は表情を歪め激しい痛みに声をあげた


サバナ寮生A『いだだだだ!!!』


余りの痛みに手を離すと、その隙にジェイドはもう片方の腕でレイラを自身の方に抱き寄せた


『ジェイ、さん..』


ジェイド『遅くなり申し訳ありません。お怪我はありませんか?』


『大丈夫、ありがと』


ジェイド『良かった..』



サバナ寮生A『ってめぇ!何しやがる!』


ジェイド『お客様、当店ではそのようなサービスはしておりません。どうか御了承ください』


サバナ寮生B『なんだと!!客に対してそんなこと、っぐ!!』


今にも殴りかかりそうなサバナ寮生の顎を片手で下から掴み、顔を近づけながらギザギザの歯を見せてジェイドは妖しく微笑んだ


ジェイド『僕も手荒なことはしたくありません。ですがこれ以上騒ぎを大きくするなら、僕らもそれなりの対応をさせていただきます』


ギラリと左右の色彩の違う瞳が威圧感と共に輝きを放つと、寮生たちの背に物凄い勢いで悪寒が走る


サバナ寮生A『っ!!ちっ、行くぞ』


サバナ寮生B『お、おう..』


サバナ寮生C『おい待てよ!っわ..』


ジェイド『お客様、お帰りの際は代金の支払いをお忘れなく』


席を立ち、逃げるように去っていく寮生。その中で遅れて去ろうとした一人を捕まえると、ジェイドは笑みをそのままに掴んだ腕に一度だけ力を込めてすぐに離した


寮生は真っ青になりながら、全員分の代金をレジに置くと、そそくさとラウンジから走り去っていった






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