第51章 *閑話カームデイ9 ~オクタ+ユウ~*
オクタヴィネル寮・モストロ・ラウンジ
オクタ寮生A『2番テーブルオーダーとって』
ユウ『はい、今行きます』
オクタ寮生A『それが終わったら1番の片付けね』
『限定のフードつきドリンクセットですね、ありがとうございます』
フロイド『4番のスペシャルドリンク出来たよ~』
『私持ってくね。代わりにフロさん、これ6番のオーダーね』
フロイド『オッケ~』
『よいしょっと..』
ジェイド『焦らなくて大丈夫ですよ』
『ん』
少しおぼつかないながらも仕事をこなしていく姿を見守っていると、そんなジェイドの横に様子を見に来たアズールが並び立った
アズール『どうです?新人二人の仕事ぶりは』
ジェイド『ユウさんは経験があるのですぐに対応しています。レイラさんも慣れないながらも飲み込みがとても早く、もう安心して任せられますよ』
アズール『そうですか。それにしても、あっさりユウさんまで確保できてしまった。やはり、エサが良かったんですかね』
ジェイド『人手が足りないと知ったレイラさんから、自分を利用すればユウさんも手伝わせることができる、と聞いたときは驚きましたが』
アズール『彼女は自分の影響力を分かっている。確実に彼を引き込むために、前から相談することなく既に決まった状態で話すことにより、彼の判断を鈍らせた』
ジェイド『何とも恐ろしいです』
アズール『本当に恐ろしい人だ。しかもそこに悪意が全くない。あくまでも僕らの助けになればという善意の元で行動しているのが余計に恐ろしい』
ジェイド『僕らに対する慈悲の心、ですね』
アズール『ええ。やはり彼女はオクタヴィネルに相応しい。出来ればこのまま転寮していただければ良いのですが..』
そんなことを話していると、レイラのいる方向から軽い言い争いのような声が聞こえてきた
ジェイド『...?何か様子が変ですね。やたらあのテーブルで話しこんでいるような』
アズール『..どうやら、マナーの悪い客に絡まれているようですね。ジェイド、お願いします』
ジェイド『かしこまりました』