第51章 *閑話カームデイ9 ~オクタ+ユウ~*
『『来週から一週間、モストロ・ラウンジでアルバイト!?』』
ユウとフロイドの息の合った声がオンボロ寮中に響き渡る。だが、両者の表情は天と地ほどの差があった
フロイド『マジで?来てくれんの?一週間も?』
ユウ『そ、そんな..なんでまた』
ジェイド『これからの食費のために稼いでおきたいそうですよ』
『いっぱい食べるでしょ?主にグリムだけど..だから少しでもお金あった方がいいかなって』
ユウ『うわぁぁぁぁぁ!!!僕が不甲斐ないせいでレイラがヤクザの元に身売りするはめに!!』
膝から崩れ落ちるように座り込むと頭を抱え込んで叫び出す
フロイド『誰がヤクザだよ』
ジェイド『失礼ですね』
『ユウ、泣かないで。それに、お手伝いしてみたかったのもあるの。アズさんも来週は人が少なくなるから助かるって言ってくれたし』
ユウ『も、勿論担当は厨房だよね?ね?』
ジェイド『ホールですよ』
ユウ『あ"ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!許しません!!可愛い可愛いレイラが給仕なんて最高オブ最高だけどそれを僕ら以外のその他大勢の男に見せるなんて死ぬほど嫌だし変な気を起こすやつがいるかもしれないでしょ!!(一息)』
フロイド『小エビちゃんうるせー。大丈夫だよ、オレらがそんなやついたら締め上げるし』
ジェイド『ええ。教育係として、僕が殆ど一緒にいるのでご安心ください』
ユウ『それでも心配です!だったら僕も一緒にアルバイトします!!』
その瞬間、ニヤリとジェイドの口端が上がり僅かに開かれた口からは鋭い牙が見え隠れする
ジェイド『それは良い。ぜひ貴方も来ていただければこちらも助かります』
フロイド『小エビちゃんも入ってくれんの?あはぁ、やった♪』
『よろしくね、ユウ。ユウがいてくれると私も嬉しい』
ユウ『レイラは僕が守るから安心してね』
こうして、オンボロ寮二人によるモストロ・ラウンジのアルバイト生活が始まった