第51章 *閑話カームデイ9 ~オクタ+ユウ~*
ユウ『おわっ!?ジェイド先輩、どうしてここに!?』
レイラの後方から音もなく現れたジェイドに驚いて思わず身体を離すと、面白そうにジェイドは喉をならして笑った
ジェイド『ふふふ..驚かせて申し訳ありません。ここにいるのは、レイラさんをオンボロ寮へ送っていくためです』
ユウ『送っていく..ってことはレイラの用事はジェイド先輩?』
フロイド『あ~ジェイドだぁ』
ジェイド『おや、フロイドもここにいたんですね』
フロイド『クリオネちゃんに会いたくて遊びに来たんだけどいなかったから、小エビちゃんと遊んでた』
『フロさん、おはよ』
フロイド『おはよ~。早速だけどギュッてしていい?』
『いいよ』
両腕を広げると、そこに吸い寄せられるようにフロイドは長い腕でレイラを閉じ込め、柔らかい髪を撫でる
レイラもフロイドに抱きつくと、胸に頬を擦り寄せて嬉しそうに顔をほころばせた
『~♪』
フロイド『ちょ~可愛い。良い匂いもするし、クリオネちゃん...あ~違うわ』
『?』
ジェイド『どうしました?』
ユウ『実はさっきまでフロイド先輩と話してたんですけど...』
ジェイド『成る程。確かに僕も出会った当初と今とでは、レイラさんに対するイメージは少し変わりましたね』
『私、クリオネじゃなくなった?何になるの?』
フロイド『今考え中~』
ユウ『今のところはさっき挙げた3つなんですけど』
ジェイド『ふむ..理由を聞けばどれもそれらしいですが、一番はフロイドの直感にささるものが良いのでは?』
フロイド『..いつもならサクッと決まるんだけどなぁ』
ジェイド『それほどレイラさんが大切、ということなんでしょう』
フロイド『オレ、クリオネちゃんのこと好きだよ』
『私もフロさんのこと、好き』
ユウ『イチャつかないでください。そういえば、用事ってなんだったんですか?』
ジェイド『ああ、それは..』