• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第50章 *閑話カームデイ8 ~トレイ~* 注:裏表現








〔トレイ〕




目の前の状況に頭が追い付かない



急に真っ赤な顔で荒く呼吸し始めたレイラを心配して駆け寄ってみたら、なんで俺はいきなりキスされてるんだ?



しかも今はしっかりと首に腕が回って、離れようにも離れられない





一体何が起きてるんだ?










だけどすぐに理由が分かった









これは恐らく獣人特有の"発情"だ...






分かったと同時に最近しなくなったレイラの甘い匂いが濃さを増して一気に漂い始める


トレイ『っ...//』




くそ..理性がぐらつく..


今すぐにでもここで襲いたい..でもダメだ。こんなところじゃ誰が入ってくるか分からない。それに、どうせならちゃんとした場所で、周りを気にせず思う存分貪りたい




『ん...は...トレイ、さ...//っゃ...』


トレイ『っ...』



発情+匂い。そんな良いシチュエーションに、好きなやつが相手なら尚更歯止めなんて脆く崩れ去る。それがただのキスだろうと..



首に回っていた腕を無理矢理ほどくと、手首を掴んで壁に押し付け、今度は俺から強引にキスをした




『んぅっ...っぁ...//』


トレイ『ん...っ..ほら、口開けろ...』


『ぁ...んんっ...ふ...ぅっ..//』


小さく開かれた隙間から舌を差し込んで激しく絡めれば、分かりやすく身体を震わせておぼつかない動きで応えようとしてくる


可愛すぎる...






"獣人の雌の発情は雄を誘発する場合がある"と本で読んだことがある



だったら誘発されてやる。こんなチャンスは滅多にないからな。これを期にレイラに"俺"を教えてやらないと






『っは...//』


トレイ『っ..//行き先変更だ』


キスでとろけた顔に欲情し、服に手をかけそうなところを何とか抑えつけ、その小さな身体を横抱きにして立ち上がる


『ひぁ...//ん..ど..こ..?』


トレイ『俺の部屋だ』


『だ、だめ...//』


トレイ『だめじゃない。お前が誘ったんだから、しっかり責任とってもらわないとな』




涙目に首を横に振るレイラを逃がさないようにしっかり抱え直すと、足早に寮へと戻っていった












/ 1858ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp