第49章 *再会シーク*
『エース...』
エース『...』
『お願い』
エース『...その目で見んなよ。弱いんだって..』
僅かに瞳を潤ませながら上目で見つめられ、エースはさすがに折れるしか選択肢がなくなり、渋々離すことにした
『ありがと』
エース『あのさ、』
『ん?』
エース『今度でいいから...1日オレと二人きりの時間、作ってくんね?』
『ん、分かった。約束する...1日エースと二人きりでいる』
エース『いっぱいイチャついていい?』
『勿論』
エース『オッケー、ありがとな。ほら、じゃあ行ってこい』
二人だけの時間を約束させられたことに機嫌が戻ったのか、笑みを浮かべながらレイラの腰をポンと叩くと、ジャックのいる方へと促した
レイラはエースの促しのままジャックの元へと走り寄ると、両腕を広げて抱きしめるように無言でせがんだ
『ん』
ジャック『お前な...はぁ...』
『だめ?』
ジャック『...仕方ねぇな』
本当は人のいる前で恥ずかしいと断ろうとしていたジャックだったが、期待の眼差しで待っている姿に愛おしさが勝ち、肩に手を置くとそっと抱き寄せた
『んふふ..あったかい。ねぇ、ジャック』
ジャック『なんだ?』
『今度、スキーを私に教えて?やってみたい』
ジャック『おう、分かった』
『二人だけで』
ジャック『っ...あ、あぁ..』
ユウ『ほんとあの子って怖いよね』
エース『マジでそれな』
グリム『そういえばスキーってなんだ?オレ様もやってみたいんだゾ』
デュース『こら、グリム!足元でウロチョロするな!』
聞きなれない言葉に思い出したようにワクワクしながら歩き回るグリムに、避けようとしてバランスを崩しかけたデュースが思わず立て直すために後ろへ退けたその時
どんっ!
?『わっ...!』