第49章 *再会シーク*
ホリデーが終わり....
生徒たちが全員戻ってきたことによって、再び学園での生活が始まろうとしていた
ナイトレイブンカレッジ・メインストリート
1月
まだ雪の残る中、サクサクと音をたてながらユウたちはいつも通り、同じメンバーで集まっていた
『二人ともおはよ』
ユウ『おはよう』
エース『おーっす、おはよう』
デュース『おはよう3人とも...っと』
挨拶するや否や、レイラは一番近くにいたデュースに抱きつくと、甘えるようにスリスリと首もとに顔を埋めた
デュース『ど、どうした?』
『デュースにギューってしたくなった』
デュース『そうか...なら僕も』
そう言うとデュースは、レイラの小さな身体を抱きしめ返し、毛並みに沿って艶やかな黒髪をゆっくり撫でた
いつも2番手に回っていた自分に、今日は1番に抱きつきに来てくれたことに喜びが抑えきれず、口元のニヤけが何よりの証拠だった
デュース『温かいな、レイラは..』
『デュースもあったかい...ん..?』
愛おしさに思わず髪にキスを落とすと、その感触に気づいたレイラはそっと顔をあげて、何故か少し不満そうな表情を浮かべる
デュース『い、嫌だったか?』
『ううん、やじゃないの。でもキスするなら..口にしてほしい、な?』
デュース『~~っ//わ、悪い...じゃあ..』
小首を傾げながら誘うようにねだられ、デュースは顔を真っ赤にしながらも、その願いを叶えるために再び顔を近づけると優しく唇を奪った
『ん...』
デュース『これで満足か//?』
『ん!ありがと』
エース『ちょーっとそこのお二人、何朝のこんな人通りの多い所でイチャついてるわけ?』
先程まで黙っていたエースがムスッと不機嫌そうに顔を歪めながら、二人の間に割って入るとその距離を離させた
デュース『お、お前だっていつも教室で抱きしめたりしてるだろ!』
エース『うっせぇ!さっさとレイラこっちに寄越せよ』
『わっ..』
少し強引にレイラを抱き寄せて腕の中に閉じ込めると、不機嫌な表情のままレイラを見つめた