第49章 *再会シーク*
『???』
ジャミル『お前はそれで良いんだよ..じゃあな。カリム、行くぞ』
カリム『お、おう?3人とも、またな!』
いまいち分かってないレイラの頭をワシャワシャと撫でると、カリムの背に手を添えて元来た道を戻っていった
『何だったのかな?』
ユウ『レオナ先輩もやるなぁ..でも僕も負けないけどね』
『??』
ユウ『みんなレイラが大好きだから、誰よりも仲良しなのを他の人に示したいんだよ』
『..そう、なんだ。なんか、"愛されてる"気がして嬉しい』
ユウ『(実際みんな"愛してる"んだけどね..)』
ケイト『にしても、見事にレイラちゃんにドンピシャに似合うもの選んだよね』
ユウ『うわぁぁ!!って、ケイト先輩か...』
ケイト『やっほ~♪ユウちゃんたち』
不意に真後ろからの声に驚いて振り返ると、スマホを片手にいつものような明るい笑顔のケイトが立っていた
その後ろからはケイトの脅かしに苦笑するトレイと呆れ顔のリドルが後から歩いてきていた
『びっくりした..』
ユウ『はぁ..脅かさないでください』
ケイト『全然気づかなかったからさ、ついビックリさせちゃった♪』
リドル『まったく..程々にしないとホリデー明け早々、首をはねることになるよ?』
トレイ『後輩をいじめちゃダメだぞケイト』
ケイト『うへぇ~、リドルくんもトレイくんも勘弁して』
『3人とも、久しぶり..会いたかった』
トレイ『俺達もだ、結構寂しかったぞ?』
ケイト『ホリデー中、レイラちゃんの写真見てたらメチャクチャ会いたくなっちゃったんだよね』
リドル『ボクも、君がいなくて随分と心寂しい想いをしたよ』
そう言うと、リドルは寂しげに眉を下げながらレイラをそっと抱き締めた
『リドルさん..』
リドル『君とはいつも一緒にいるわけじゃない。けれど必ず学園内にいると分かってるからそこまで気にならなかったんだ』
『ん...』
リドル『でも、ホリデーで君に全く会えない日が続いて、本当に寂しかった。君に会いたいと何度願ったことか..』
『私も、リドルさんに会いたか..んっ..』
言葉を遮るようにキスで口を塞がれ、すがるようにやんわりと食まれた