第49章 *再会シーク*
レオナ『おいラギー、さっさとそいつを寄越せ』
ラギー『まだ抱き締めたばっかなのに..はいはい、分かったっすよ』
後回しにされ不機嫌さが一段と増したレオナにラギーは名残惜しそうにレイラを引き渡した
『レオさん、怒った?』
レオナ『当たり前だ。この俺を最後に回すなんざ、良い度胸してるじゃねぇか』
『ごめん。言うこと聞くから許して?』
レオナ『ほぅ..だったら今から俺の部屋に行くぞ』
『わっ...』
ヒョイと軽々横抱きにすると、颯爽と部屋を立ち去っていった
レオナ『ラギー、ジャック、お前らも来い』
ラギー『何するんすか?もしかして4人でお楽しみっすか?』
レオナ『それはまた今度だ。今はホリデー中のこいつの話を聞いてやる』
ラギー『あ、なるほど..』
『みんな聞きたがるね..』
ジャック『お前が夜中に泣きそうな声で電話かけてくるからだろ。というか、ラギー先輩達のとこにも電話来てたのか..』
ラギー『そうっすよ。あの時は正直何があったのか心配で仕方なかったっすからね』
『心配かけてごめん..』
揺れる腕の中で不安そうに顔を俯かせる姿に、レオナは抱き寄せる力を強めては自身の胸に押し付けた
頬に伝わる温もりと鼓動に自然と安心感に包まれ、身を委ねていると額に柔らかい感触が触れた
『ん?』
レオナ『何だ?』
『..ううん。優しいね、レオさんは』
レオナ『ふっ、何の事だか..』
ラギー『なんすかあのイチャイチャは』
ジャック『完全に蚊帳の外っすね』
『(あれ?何か忘れてる気が...)』
ユウ『はぁ..はぁ..やっと捕まえた』
グリム『う"~~~』
サバナクロー寮・レオナの部屋
『...それでね、私のユニーク魔法は本当に必要な時以外は使わないようにって決めたの』
『『『....』』』
『...やだよね。こんなユニーク魔法..』
ラギー『レイラちゃん..』
ジャック『レイラ..』
レオナ『...』