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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第49章 *再会シーク*







ナイトレイヴンカレッジ・外庭



『確かこの道を行った方が早く学園長室に着くはず....っわ!!』


リリアと別れた後、校舎の外庭を小走りで進みながら学園長室を目指していると、通りかかった角から不意に人影が現れ、咄嗟のことに対応できずにぶつかってしまい、反動で後ろに倒れ込みそうになった


だがすんでのところで腰に回された手にグッと引き寄せられ、大きな身体に包まれたことで地面への直撃は免れた


『びっくりした..』


ジャック『それはこっちの台詞だ。相変わらず危なっかしいやつだな..少しは周り見て歩け』


『ジャック..!』


銀色の髪とピンと立った大きな耳、そして後ろでご機嫌に揺れているフワフワの尻尾に、レイラはパアッと表情を明るくして自ら強く抱きついた


『久しぶり..会いたかった』


ジャック『っ..//おいっ、こんな人前で抱きつくな..!』


『ゃ..』


通りかかる生徒たちに好奇の目で見られたまらず引き離そうとするが、レイラは首を横に振ってよりいっそう抱きつく力を強めてしまった


ジャック『おい、レイラ..はぁ..とりあえず一回離れろ。場所を移すぞ』


今度は無理に引き離そうとはせず、優しい声でポンポンと頭を撫でると、嬉しそうに顔をあげて僅かに身体を離した


ジャック『..行くぞ』


小さな手を掴み身体の小さいレイラの歩幅に合わせてゆっくりと歩きだした











サバナクロー寮・ジャックの部屋



『ジャックの部屋初めてだ...うきゅ..』


部屋に招かれるやいなや力強く抱き締められ、固い胸元に顔を埋める形になる


ジャック『..レイラ..』


『どしたの?』


ジャック『いや、久しぶりにお前の顔を見たら..なんか安心した』


『私も..』


ようやく思いきって抱き締めることができ、ジャックはいつも固い表情を少し緩めた。そしてしっかりとレイラの腰に手を回したまま、背後のベッドへとゆっくり押し倒した


『わ..びっくりした』


ジャック『悪い...』


そう言いながらもレイラの上から退くことなく、ジッと見つめてから瞼や唇にキスを落としては、首筋に顔を埋めてスンと匂いをかいだ





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