第49章 *再会シーク*
アズール『そういえばスカラビアでの一件の支払いがまだでしたね。丁度良い、今ここで支払っていただいても良いんですよ..』
ジェイド『それは名案ですね。今なら邪魔も入らずにゆっくりと4人で楽しめそうです』
フロイド『クリオネちゃん、オレらと気持ちよくなろっかぁ♪』
『ぇ..ま、待って...ひぁっ..//』
艶のある声が3方向から囁かれ、同時に身体をまさぐられ甘い声をあげた
アズール『大丈夫ですよ、すぐに良くなりますから..』
エース『たのもぉぉぉぉぉぉ!!!』
バンッ!!!とラウンジの扉が開かれると、般若のような顔つきのエースたちがドカドカと乗り込んできた
アズール『何です騒々しい..良いところだったのに..』
アズール『聞こえてんすけど!?てか、よくもオレらの寮に盗聴器なんてつけやがったな!』
エースは指で摘まんだ小さな黒い四角の機械2つを前に掲げて見せつけると、その場に落として勢い良く踏み壊した
バギッとした音と共に足を退けるとバラバラにされた盗聴器の破片が床に散らばっていた
エース『これでレイラが帰って来たのが分かってたんだな。てか普通これ犯罪だろ!』
アズール『人聞きが悪いですね。僕らがやったという証拠でもあるんですか?』
エース『それは..ねぇけどさ』
アズール『言いがかりもよしてくださいね?僕らがそんな犯罪じみたことをするような真似なんて、』
フロイド『でもアズール、クリオネちゃんの盗撮写真持ってるよねぇ..』
アズール『フロイド』
フロイド『あはっ、ごめんごめん』
口を滑らせるフロイドに睨みを効かせていると、クイクイと裾を引っ張られる
目を向けると上目遣いで自身を見上げるレイラの深紅の瞳と目が合った
『アズさん』
アズール『ん?何ですか』
『そんなに私の帰りを待っててくれたの?』
アズール『当たり前じゃないですか。貴女は僕らにとってとても大事な人なんですから』
『えへへ..嬉しい♪でも悪いことはダメだよ』
アズール『貴女も僕らを疑うのですか?』
『アズさん、私が帰ってきたの分かってたでしょ?ちょっと変だなって思ってんだ。でも、それは私を想っての事なんでしょ』