第48章 *剣呑マイティリー*
アデライト『あのユニーク魔法は危険だ。本来なら絶対に使わないのが良いと思うけど、この先何があるか分からない。必要な時以外は使わないと約束しておくれ』
『約束する。私も、あんなの見たくないから...』
アデライト『良い子だ。今日で私との修行は終わりだ。残り数日、自由に過ごしておくれ』
『ん。ありがとおばあちゃん。私、おばあちゃんのおかげでいっぱい魔法覚えれたし、前より強くなれた。まだ弱いけど、これからも頑張って強くなるね』
アデライト『...ありがとう、可愛い後継者。私もお前さんのおかげで色々学べたよ。また何かあったら頼っておくれ』
『ん』
その日の夜
『~♪美味しい』
エミリア『はぁ...可愛い』
ディオン『天使...』
夕飯に出された好物を食べて、美味しそうにふにゃりと笑うレイラに、エミリアたちは悶えていた
エミリア『レイラ、明日からどうする?どこか行きたいところはある?それともお家でのんびり過ごす?』
ディオン『折角のホリデーだし、レイラの好きにしていいんだよ』
『ん~...明日はお家にいて本とか読みたい。でも、その次はあの氷彫刻が見たいな』
エミリア『あら懐かしい。氷彫刻展は毎年冬にやってるのよ。ちょうど今頃開催しているだろうから、明後日にでも行きましょうか』
『行く!』
ディオン『よし、じゃあ決まりだね。里を降りるから、耳を隠すために帽子を忘れないでね』
『ん。ママ達とお出かけ..楽しみ♪』
翌日、レイラは残りのホリデーを楽しむために色々なことを体験し、学び、身体を休めては充実の日々を過ごした。アデライトとの修行を忘れないために、時折魔法の練習もした
そうやって家族と幸せな日々を過ごす内、気がつけばホリデー終了の日が迫っていた