第7章 *ハーツラビュル寮編~真紅の暴君~間食トリプル*
エース『うるっせ!お前だけには言われたくねー!...ところで、寮長、まだ怒ってた?』
デュース『そうでもない。少しイライラしている様子で起床時間を守れなかった奴が...3人ほどお前と同じ目に遭ってたぐらいだ』
エース『全然そうでもなくねぇじゃん!』
エースの悲痛な声がオンボロ寮に響き、その声がユウとレイラ、グリムを起こす目覚まし時計になった
『ん...朝...?』
ユウ『おはよレイラ、グリム』
グリム『ふにゃぁああ~...』
メインストリート
グリム『おうおう!どけどけ~!今日からナイトレイブンカレッジの生徒であるオレ様のお通りなんだゾ!!見ろこの首輪を。オマエのダッセー首輪と違ってめっちゃキマッてるんだゾ。更に今朝はレイラがブラッシングしてくれたおかげでツヤツヤ♪
しかもオマエ、今は魔法が使えないんだろ?今日は一日雑用係として学校の掃除でもしてたらいいんだゾ。にゃっはー!いい気分』
ユウ『昨日バカにされたのを根に持ってるね...』
エース『ぐぬ~~~!お前、オレが魔法使えるようになった時覚えてろよ!』
『凄い煽ってる...』
デュース『昨日学園長から騒ぎは起こすなと言われたばかりだろう...とにかく、魔法が封じられたままでは授業もろくに受けられない。ローズハート寮長に謝って外してもらったらどうだ?』
デュースの提案に、分かっているつもりだが納得いかないと項垂れるエース。そんな彼を他所に、グリムは他の寮も気になるから、エースが謝りに行くのをついでに見学したいと言い出した
エース『見世物じゃねーぞ!ちくしょー!』
鏡舎を渡り、ハーツラビュル寮へと到着した五人。赤を基調とした建物に、所々に美しいバラの木が立ち並ぶ、その華やかな光景にグリムが関心の声をあげる
グリム『ほわぁ~!めっちゃ豪華だ!オレ様達の寮とは全然違うんだゾ!』
ユウ『うちの寮はまだ発展途上だから!』
『これから、キレイになるもん...』