第45章 *ホリデー後半編~黒の先導者~帰郷ホームタウン*
『ママとパパの温かいの..久しぶり。凄く安心する..』
エミリア『はぁ~...かっわ..』
ディオン『レイラ、おやすみのキスはする?するよね?』
『ん。したいな..』
『『よしきた』』
二人は意気揚々とレイラの両頬にそれぞれキスを贈ると、レイラもお返しにと二人の頬にキスを返した
『おやすみ、ママ、パパ..』
エミリア『おやすみレイラ』
ディオン『おやすみ、良い夢を』
『ん...すぅ..』
ディオン『天使..無理..はぁツラい..』
エミリア『語彙力無くなってるわよ。気持ちは分かるけど』
エミリアはサラッとレイラの髪を鋤くと、愛おしそうにもう一度頬にキスをした
エミリア『..学校、楽しそうに話してくれたけど、やっぱりツラいこともいっぱいあったのね』
ディオン『そうだね。オーバーブロットのことを聞いたときは流石にビックリしたよ。それに、黒兎の力がその度に現れるってことも』
エミリア『私達も分からないことが多すぎる。でも、あの御方なら..』
ディオン『うん、きっと助けてくれるはずだ。でも、あそこに連れていくのは少し不安だ』
エミリア『でもこの子の黒兎としての力が目覚めてしまった以上、隠し通すことはできないわ。大丈夫よ、私達がしっかりこの子を守ってあげれば』
ディオン『そうだね。少し怖い思いをさせてしまうかもしれないけど、許してくれレイラ』
次の日の朝
エミリア『レイラ、準備は良いかしら?』
『ん、できたよ』
ガチャっと自室の扉を開けて出てきたのは、学園で支給されている式典服に身を包んだレイラの姿だった
エミリア『ん~これが式典服ね!デザインカッコいいし綺麗!とても似合ってるわよ♪』
『ありがとママ』
エミリア『ほらディオン、何黙ってるの?いつもの気持ち悪いテンションはどこ行ったの?』
ディオン『こ..』
エミリア『こ?』