第45章 *ホリデー後半編~黒の先導者~帰郷ホームタウン*
その後、家族全員が揃ったことで学園での出来事を改めて話し、初めての学校にも関わらず充実した生活を送っていることを伝えると、二人は自分のことのように嬉しそうに聞いていた
ディオン『そうかそうか。レイラは頑張ってるんだな、パパすごく安心したよ
で、レイラに手出した男共は全員ぶち殺すってことでいいよな』
エミリア『ダメに決まってるでしょうが。てか、手出されたなんて言ってないわ』
ディオン『レイラ、正直に言って?学校の男の子とえっちなことした事あるの?』
『ぇ..と..//..ママぁ..』
助けを求めるようにエミリアを見上げると、エミリアは呆れ果てた様子でディオンを睨む
エミリア『ディオン、年頃の娘にデリケートでプライベートな話を聞き出そうするんじゃないわよ』
ディオン『だって気になるでしょ!?もしいたら僕はそいつを殴りにいかなきゃいけないという使命が、』
エミリア『いたとしても本人たちの勝手でしょ?』
ディオン『ということは、いる..のか..?』
恐る恐る尋ねるディオンにたじろぎながらも、小さく恥ずかしそうに頷くと、ディオンの体は突然石化しサラサラと砂になって消えた
『パ、パパ..?』
エミリア『大丈夫よレイラ。いつもの事だから』
ディオン『な..な..なんだって..』
エミリア『ふふ..話を聞くに、多分お友達だと思ってる人みんなレイラを狙ってるわよ?』
ディオン『どこの馬の骨かも分からん野良犬どもがぁぁぁぁぁ!!!』
エミリア『馬なのか犬なのかどっちなのよ..』
ディオン『エミリアはいいの!?娘が野蛮な野良犬どもに毎日狙われてるってことでしょ!?』
エミリア『恋は多い方がいいわ。その分、経験になってこの子を素敵な女性にするんだもの』
ディオン『その考えは素敵だけど僕の心はズタボロだよ..』
『あ、あのね..ママ、パパ』
エミリア『どうしたの?』
『話、変わっちゃうけどいいかな?..黒兎について、なんだけど』