第45章 *ホリデー後半編~黒の先導者~帰郷ホームタウン*
?『ひ、酷いよマイヴィーナス..!愛しい娘が帰って来たのに嬉しくない父親がいるものか!』
?『分かるけど、そのふざけたマイヴィーナスとかやめなさい、ディオン』
ディオン『はい..エミリア』
『パパ、お帰りなさい..』
ディオン『ただいま!マイエン..ごほん、レイラ』
待ちに待ったと言わんばかりに両手を大きく広げたディオンは、嬉しそうに寄ってきたレイラを力強く抱き締めた
『パパ..会いたかった』
ディオン『パパもだよ。可愛い可愛い僕の天使』
ぎゅうぎゅうと抱き締めると、頬にキスをして改めて愛する娘を見つめる
ディオン『ちょっと見ない間に美人さんだな。パパ心配だわ』
エミリア『学校でもモテモテらしいわよ』
ディオン『よし、全生徒ぶち殺す』
エミリア『やめなさい』
ペシッと叩かれ、"あうっ"と声を出したディオンだったが、そのエミリアの手を掴んで引き寄せるとレイラを含め二人を優しく抱き締める
ディオン『あぁ..綺麗で優しい妻に、可愛くて純粋な娘。僕は幸せだなぁ..』
エミリア『単純な人ね..』
ディオン『でも僕のこと好きでしょ?』
エミリア『ま、まぁ..//』
『んふふ..』
見慣れたバカップルのやり取りをレイラは心底嬉しそうに眺めていた
~追加設定~
エミリア・フィリアス
レイラの今の母親。ディオンの妻。髪色と耳は薄ピンクでキリッとした濃いピンクの瞳。レイラを溺愛しているが、ディオンに対しては少し厳しい(ツンデレ)。職業は主婦
ディオン・フィリアス
レイラの今の父親。エミリアの旦那。髪色と耳は茶色でタレ目の青い瞳。レイラと妻を溺愛しているが妻には少々嫌がられがち。仕事は普段、家でしているが時たま会社に赴くことがあり、その度に行きたくないと駄々をこねては妻に叩かれている