第45章 *ホリデー後半編~黒の先導者~帰郷ホームタウン*
『それでね..みんなでいっぱい歌って踊って..すごく楽しかった』
?『そう。砂漠のオアシスで宴なんて、楽しそうね』
『えへへ..』
?『良かった..』
『ん?』
?『今までずっと学校にも通わせてあげられなくて、家の中だけで過ごさせて..窮屈な生活をさせちゃってた。そのせいで、今よりも口数が少なくて..でも、このままじゃダメだと思ってたところにあの学校から入学案内が来て、迎えが来て本当に嬉しかった』
『ママ..』
?『これでレイラにツラい思いをさせずに済む、と思って送り出したんだけど。あそこ男子校でしょ?ちょっと不安でもあった。初めての学校についていけるかな..お友達はできるかな..女の子一人で不安じゃないかな..ってね』
『大丈夫だよママ、みんな優しいよ。私、あの学校大好き』
?『うん、話を聞いて安心したの。楽しくやれてるみたいで。優しいお友達にも恵まれて、ママは嬉しいわ』
久しぶりに感じる頭を撫でる母親の手の温もりに目を閉じて堪能していると、母親は突然意味深にニヤニヤと口元を緩める
?『それで?好きな男の子は出来たのかしら?』
『ん?みんな好きだよ?ユウもエースもデュースも..いっぱい』
?『その中でお口にキスした人は?』
『ん~..それもみんな、かな?あ、でもカリムさんにはしてないか..』
?『じゃあ...その中で、えっちなことした人はいる?』
『...ぁぅ..っ//』
行為の記憶と感覚を思い出したのか、途端に顔を真っ赤にして俯いてしまった。それを見た母親は更にニヤケ顔を深めて、距離を詰める
?『なぁに?そういうことした人がいるの?ママに言ってみなさい♪』
『...ぅっ..エ、エースとデュース..レオさん..ラギさんに..アズさん..//』
?『え...』
『恥ずかしい..//』
?『....は、はは..あっはははは!!もうなんなの可愛い♪さすが私の可愛い子、モテモテじゃない♪ふふ、隅に置けないわね~♪』
『ぅぅ..//も、もういいでしょ..』
ガタンッ!!...ドタドタドタ...!!
?『ただいまぁぁぁぁぁぁ!!!マイヴィーナス&マイエンジェルよ!!!』
『パパ..!』
?『うわ、うるっさいの帰って来た..』